プロ4年目の今季、すでに過去最多のリーグ戦出場を果たしているガイナーレ鳥取MF世瀬啓人。チームは最下位と苦しい状況が続くものの、レベルアップの手応えもつかみ、一つでも多くの勝利への貢献を期している。

上写真=ボランチの一角で先発出場を続けている世瀬(写真◎石倉利英)

表れているフィジカル強化の成果

 鳥取県倉吉市出身の世瀬は、ガイナーレ鳥取U-18から2018年にトップチームに昇格。明治安田生命J3リーグでは19年の13試合出場が最多だったが、今季は前節終了時点で15試合に出場し、6月の第12節ではJリーグ初得点も記録。第11節以降は先発出場を続ける充実のシーズンとなっている。

 ただチームは思うように勝ち点を伸ばせず、最下位に沈んでいる。ボランチの一角でプレーする世瀬は「もっと声を掛け合って、守備面の意思統一をしなければいけない」とチームの課題を指摘。「そこにいなくてもいいのに、後ろから声が掛かっていなくてポジションがズレているシーンが、まだ見られる。以前より減って、徐々に良くなってはいるので、続けて良くしていく必要がある」と今後のポイントを挙げた。

 5月に就任した金鍾成監督の下、練習では全員が定期的に筋力トレーニングを行ない、フィジカル強化に努めている。「自分も含めてチーム全体で、球際で簡単に負けることはなくなってきた」と成果を実感しており、それを勝ち点に結びつけるべく意欲を燃やす。

 鳥取は前節までの17試合でリーグワーストの35失点を喫しているが、得点もワースト3位タイの17得点と少なく、「攻撃の形は作れるようになってきているけど、さらに回数を増やし、最後の質を上げて決め切らないと、続けて勝っていくことはできない」と世瀬も指摘する。「継続してやっていくしかない」との思いを胸に、まずは9月26日の第20節・カターレ富山戦の勝利を目指して準備を進めている。

取材・写真◎石倉利英


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