ガイナーレ鳥取MF原田虹輝が、再び横一線となったポジション争いに意気込んでいる。成績不振の責任を重く受け止めつつ、自分とチームの課題を克服して出場機会をつかみ、勝利に貢献するつもりだ。

上写真=ウォーミングアップのパス回しで笑顔を見せる原田(写真◎石倉利英)

「良い方向を向けるように」

 明治安田生命J3リーグでの成績不振を受けて、5月6日に髙木理己前監督が解任され、増本浩平ヘッドコーチが暫定で練習の指揮を執っていた鳥取は、10日に金鍾成(キン・ジョンソン)監督が就任。14日に新監督就任後の初練習を終えた原田は「どういったサッカーをやるのか、まだ詳しくは言われていませんが、一からのスタート。練習から自分の長所をしっかり出して、試合に出るために頑張っていきたい」と力強く語った。

 プロ3年目の今季、川崎フロンターレからの期限付き移籍で加入するも、コンディション調整に時間がかかり、開幕からベンチ外が続いた。第5節で初めてベンチ入りし、途中出場してJリーグデビューを果たすと、代替日程で次の試合となった第4節も途中出場し、続く第6節では初先発。第7節は初めてフル出場したがチームは敗れ、4日後に髙木監督が解任された。

 解任について「もちろん自分たちにも責任がある。結果を残せなかったのは実際にプレーしている自分たち」と悔しさをにじませた原田は、「まだリーグは続く。チーム全体で良い方向を向けるように、気持ちを切り替えることができたと思う」と現状についてコメントした。

 鳥取で初めてプロのピッチに立ち、「相手のどこがストロングポイントで、どこが空いているのか。しっかり見て、背後にボールを蹴るのか、中央で崩していくのか、などが、自分自身もそうですが、チームとして統一できていないと感じた」という。中盤の一角でプレーするにあたり、「自分はパスをつなげると思っていても、周りがつなげないこともある。そこは合わせていきたい」と課題を挙げた。

 次の公式戦は5月23日の天皇杯1回戦、リーグ戦の次節は同30日で、新監督の就任によってポジション争いも横一線となった。原田は「ここからメンバー争いも激しくなると思う。誰もレギュラーポジションは決まっていないので、練習でアピールするだけ」と力強く語り、定位置確保と勝利への貢献に意気込んでいた。

取材・写真◎石倉利英


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