FC岐阜MF吉濱遼平が4月21日のガイナーレ鳥取戦で加入後初ゴールを決め、活動休止明けの一戦でチームを勝利に導いた。直接FKが壁に当たってコースが変わる幸運にも恵まれ、勝ち点3獲得に貢献している。

上写真=FKを直接蹴り込んで加入後初ゴールを決めた吉濱(写真◎石倉利英)

■2021年4月21日 J3リーグ第4節(@Axis:観衆762人)
鳥取 0-1 岐阜
得点:(鳥)なし
    (岐)吉濱遼平

「うまく滑って入ってくれた」

「フリーキックは得意としていますが、あまり良い角度ではなかったので、どうかと思っていました」

 鳥取と一進一退の攻防を繰り広げていた岐阜は0-0で迎えた68分、エリア外右寄りで直接FKを得た。キッカーを任された吉濱は難しさを感じつつ、「僕から見てゴールの右上に、速いボールで蹴ろうと思った」という左足シュートでゴールを狙う。

 ボールは狙いより少し低くなったものの、5人の人壁がわずかに割れた隙間を抜けてコースが変わり、狙いとは逆のゴール左へ。「あの角度だと、少し速いボールを蹴らないとゴールキーパーに触られてしまう、速く蹴ったのが功を奏したというか、ピッチも濡れていたので、(ボールが)うまく滑って入ってくれたと思います」と振り返ったように、夜露に濡れたピッチで加速したボールが、鳥取GK田尻健の手の先を抜けてネットを揺らした。

 岐阜は選手が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたため、4月上旬から2週間、トップチームの活動を休止。鳥取戦を含むリーグ戦2試合が中止となり、16日に全体練習を再開したばかりで、吉濱も「2週間の活動停止で、5日間しか準備ができなかったのは思ったよりも難しい状態。僕自身もボールのフィーリングが良くなかった」と語る。

 それでも「やることはやろうと試合に入りましたし、全員が同じような感じだったと思う」とのコメント通り、岐阜は攻め込まれるシーンもあったとはいえ、終わってみれば鳥取を後半のシュート1本に抑え、1-0で完封勝利。レノファ山口FCから加入し、岐阜での初得点となった吉濱は「最後のところで体を張ることなどを全員がやった結果、結果がついてきたと思います」と胸を張った。

 開幕戦で引き分け、第2節から連勝した後の活動休止となっていたが、再始動の一戦で勝利。「内容は良くなかったですが、チーム一丸となって取った勝ち点3。また勢いがついていくと思う」と吉濱は3連勝を喜んだ。

現地取材・写真◎石倉利英


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