ガイナーレ鳥取DF小山珠里が、不本意なデビュー戦からの巻き返しを誓った。途中出場でJのピッチに立ったものの、苦しいプレーを強いられた大卒ルーキーは、経験を糧に成長を続けていくつもりだ。

上写真=プロデビューを飾り、さらなる出場機会に向けて練習に臨む小山(写真◎石倉利英)

「試合に勝てればよかった」

 3月28日の明治安田生命J2リーグ第3節で、鳥取はFC今治とアウェーで対戦した。プロ初のベンチ入りを果たした小山は、0-1とリードされて迎えた56分から交代出場。左SBに入り、左利きの特性を生かして「センターバックからパスをもらったときにオープンに止めて、相手の背後にパスを送り、(前方の)魚里直哉選手のスピードを生かして走らせるプレーなど」を指示されていたという。

 だが思っていたようなプレーはできず、74分に2点目を奪われた鳥取は0-2で今季初黒星。「ミスが多く、自分が入った後に追加点を奪われて、残念な結果になってしまった」と振り返った小山は「緊張していないつもりでしたが…。あのピッチに入り、あれだけのお客さんの前でプレーする機会はこれまで少なかったので、本当にいい経験になりました。ただ、プロの世界は結果だけが求められるので、その点ですごく物足りなかった」と悔しがった。

 成立学園高(東京)、東京農業大を経て加入したプロ1年目の今季、184センチの長身や左利きという特性を生かし、シーズン序盤にチャンスをつかんだ。それでも「練習や練習試合でできたことを、お客さんの前で出すのが自分たちのやるべきこと。大事なときに力を出せないのが、いまの自分の弱さであり、実力だと思う」と語り、「もっと練習から積極的に取り組んでいて、あの舞台でも自分の良さをどんどん出せるようにやっていきたい。やるしかないです」と言葉に力を込めた。

「大学や高校の同期から『デビューおめでとう』と連絡が来ましたが、試合に勝てればよかった」とコメントしたように、全く満足はしていない。勝利への貢献を目指し、次の出場機会への新たな挑戦を始めている。

取材・写真◎石倉利英


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