1月12日、J3のカターレ富山は清水エスパルスからベテランGK西部洋平を完全移籍で獲得したことを発表した。プロ22年で364試合にプレーしてきた経験が、J2昇格を目指すチームに生きてくるはずだ。

上写真=プロ22年間の経験は大きい。西部洋平はそれを余すことなく富山に伝えるつもりだ(写真◎Getty Images)

「最高に幸せで、 最高にワクワクさせてもらった12年間」

 今回の移籍がとても大きな決断だったことは、西部洋平が清水エスパルスのファン・サポーターに残したコメントから伝わってくる。

「このたび、清水エスパルスとの契約が満了となり、カターレ富山に移籍することを決断しました。まずは自分の気持ちを整理するのに時間がかかり、報告が遅くなったことをお詫びいたします。
 最後は清水エスパルスで引退したいと思っていた気持ちがありましたが、去年はどうしても不完全燃焼だったこともあり、たくさん悩みました。そして、とにかく完全燃焼して納得して引退したいという気持ちの方が強く、今回の決断に至りました。
 プロに入り22年、その内の半分以上となる12年間を清水エスパルスでプレーさせて頂きありがとうございました。まだまだ足りないところは沢山ありますが、プレーヤーとしてはもちろん、人として成長させて頂いた清水エスパルスには感謝しかありません。
 また、サポーターの皆さんには、どんな時も共に戦って頂きました。皆さんの応援や叱咤激励が自分の成長に繋がり、今があると思っています。本当に本当にありがとうございました。
 チームは離れますが、僕の気持ちが清水エスパルスを離れることはありません。清水エスパルスに関わる全ての皆様、これからも今までと変わらず、清水エスパルスへのご支援、ご声援をよろしくお願いします。
 行ってきます。 そしてまた、 ただいまと言えるように頑張って来ます。 最高に幸せで、 最高にワクワクさせてもらった12年間をありがとうございました」

 2020年のJ1リーグでの出場は、10月10日の第21節サンフレッチェ広島戦のわずか1試合。これが「不完全燃焼」の理由になったようだ。

 西部は1999年に浦和レッズでキャリアをスタートさせてから実に22年間、鹿島アントラーズ、清水エスパルス、湘南ベルマーレ、川崎フロンターレでプレーし、J1通算313試合、J2通算51試合、計364試合でゴールマウスに立ちはだかってきた。プロ23年目、41歳の歳に、カターレ富山で「完全燃焼」へ向けて新しい挑戦に踏み出した。

「このたび、カターレ富山に加入させて頂きます西部洋平です。
 22年間プレーして培って来た経験をカターレ富山に少しでも還元できるように全力で戦います。
 サポーターの皆さん、スポンサーの皆様、カターレ富山に関わる全ての皆様、チームの目標でもあるJ2昇格を目指し、共に戦って下さい」

西部洋平(にしべ・ようへい)
■ポジション:GK
■生年月日:1980年12月1日
■身長/体重:187cm/79kg
■出身地:兵庫県


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