8月29日の明治安田生命J3リーグ第12節で、AC長野パルセイロはガイナーレ鳥取と引き分け。3試合ぶりの先発出場となった長野DF浦上仁騎は結果を残念がる一方、次節に向けて懸命に前を向いた。

上写真=セットプレーのチャンスでは自らゴールも狙った浦上(4番)だが、チームは先制するも引き分けに(写真◎石倉利英)

■2020年8月29日 J3リーグ第12節(@Axis:観衆818人)
鳥取 1-1 長野
得点:(鳥)フェルナンジーニョ
    (長)牧野寛太

先制した5分後に失点

「後半に先制点を取れて、1-0や2-0で試合を終わらせることができればよかったですが、同点ゴールを決められて引き分けてしまい、非常に残念な気持ちです」

 AC長野パルセイロDF浦上仁騎は試合後のオンライン会見で終始、厳しい表情を崩さなかった。前半から押し気味に進めて74分に先制したが、79分に失点。そのまま1-1で引き分け、ガイナーレ鳥取との勝ち点差を縮めることができなかった。

 今季J3リーグでは開幕から第9節まで先発出場を続けていたが、最近2試合は控えからの交代出場。3試合ぶりの先発出場となったこの日、CBの一角で鳥取の田口裕也、ジョアンデルソンなどのFW陣をうまく封じていた。

 主導権を握ったまま74分に先制し、勝利に近づいたかと思われたものの、79分に交代出場の鳥取FWフェルナンジーニョに同点ゴールを奪われた。CB広瀬健太との間に入られ、ヘッドで決められたシーンを「どちらがマークにつくのか、少しあいまいになってしまった」と振り返り、「声掛けや、ボールが入ってくるまでの準備などで、まだまだ自分に課題があると感じた」とコメントした。

 前節終了時点で長野は5位、鳥取は2位タイで、勝ち点差は5だった。あと少しのところで差を縮められない痛恨の結果となったが、次の試合は迫っている。J3リーグは9月2日の水曜日にも試合がある3連戦で、長野はこの3試合がすべてアウェー。9月2日の第13節はFC今治、6日の第14節はロアッソ熊本との対戦で、上位に踏みとどまれるかの正念場だ。
 
「もちろん、勝つことができれば非常によかったですが、引き分けに終わった結果は変えられない。この勝ち点1を、どう良い方向に持っていくか」。そう語る浦上は「次の今治戦が大事になる。負けたわけではないので、チーム全員でもう一度、勝ちにこだわって勝ち点3を取りたいです」と続け、次節に向けて気持ちを新たにしていた。

現地取材・写真◎石倉利英


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