8月15日の明治安田生命J3リーグ第10節で、ガイナーレ鳥取と福島ユナイテッドFCが対戦。前半からお互いにチャンスの多い展開の中、後半に2得点を挙げた鳥取が2-0で勝ち、ホーム4連勝を飾った。

上写真=鳥取が後半の2得点で福島を下し、単独2位に(写真◎石倉利英)

■2020年8月15日 J3リーグ第10節(@Axis:観衆814人)
鳥取 2-0 福島
得点:(鳥)可児壮隆、大久保優
    (福)なし

・鳥取メンバー◎GK田尻健、DF上松瑛、井上黎生人、石井光輝、MF小牧成亘(86分:安藤一哉)、三沢直人、可児壮隆(90分:新井泰貴)、魚里直哉、FW坂井大将、田口裕也(72分:大久保優)、FW新井光

・福島メンバー◎GKファンティーニ燦、DF前田椋介、雪江悠人、宇佐美宏和、吉田朋恭、MF橋本拓門、池田昌生、吉永大志(54分:樋口寛規)、FW橋本陸(75分:トカチ)、イスマイラ、田村亮介(75分:青山景昌)

苦しい時間帯をしのいで完封

 日中の強烈な日差しは日没とともに弱まったものの、公式記録で28・8度、湿度75パーセントの蒸し暑さ。前後半の飲水タイム以外にも多くの選手がこまめに水分を補給するなど、消耗戦の様相も呈した一戦となった。
 
 前半から両チームに多くの決定機があったが、なかなか得点に至らなかった。鳥取は12分、DF上松のスルーパスに合わせて抜け出したFW田口が右足で狙ったが、GKのブロックに遭う。福島は23分に右からのセンタリングを、前節ハットトリックの活躍を見せたFWイスマイラがダイビングヘッドで合わせたものの、わずかに右へ。福島は前半アディショナルタイムにも、エリア内でパスを受けたMF吉永が左足を振り抜いたシュートが、大きく上に外れた。

 スコアが動いたのは55分だった。鳥取はMF魚里が敵陣で相手のパスをカットし、そのまま持ち込んでセンタリング。さらに右サイドへ展開すると、MF小牧のパスからMF可児が右足でゴール右スミに蹴り込み、先制点を奪った。

 さらに鳥取は追加点を狙うが、FW大久保のシュートが右ポストに当たったり、MF可児のシュートがわずかに右に外れて突き放せない。終盤はボール支配率を高めて攻め込む福島に押し込まれ、あわや同点というピンチもあった。

 だが何とかしのいだ鳥取は後半アディショナルタイムの90+4分、MF安藤のセンタリングをGKがはじいたこぼれ球をFW大久保が蹴り込み、ようやく追加点。そのまま2-0で勝利を収めた。

 鳥取は完封でホーム4連勝を飾り、2位タイで並んでいたロアッソ熊本が引き分けたため、単独2位に浮上。同じく引き分けた首位のブラウブリッツ秋田との勝ち点差も6に縮めた。「あの時間帯まで2点目を待つのは正直、寿命が縮まる」と冗談交じりに語った髙木理己監督は、一方で「選手たちは自分たちの力から目を背けず、全力で90分間、戦い抜いてくれた」と語り、最後まで足を止めずに走り切った選手たちを称えた。

現地取材・写真◎石倉利英


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