ガイナーレ鳥取MF安藤一哉が、7月25日のFC今治戦でプロ初先発・フル出場を果たした。同点ゴールにつながるプレーなど一定の働きを見せたものの、本人は反省点も挙げながら次節以降を見据えている。

上写真=28分にカットインで切れ込んで左足シュートを放ったシーン。これで得たCKから同点ゴールが生まれた(写真◎石倉利英)

右サイドで攻守に奮闘

 試合後にウェブ会議システム『Zoom』を使ったオンライン取材に臨んだガイナーレ鳥取MF安藤一哉は、パソコンの画面をのぞき込んで「すげぇ!」と初々しい笑顔を浮かべた。7月25日のJ3リーグ第6節、FC今治をホームで2-1と下した一戦でプロ初先発・フル出場。「初めての先発で、チームが3連勝していることもあり、まずはチームの勝利のために、自分ができることを精一杯やることを意識しました。先制されましたが、チーム全員で2点を取って勝ち切れたのは大きかったです」と試合を振り返った。

 右サイドに入ったが、自分のエリアから攻め込まれるシーンも多く、難しいプレーを余儀なくされた。そんなとき、拠りどころになったのは試合前のアドバイスだったという。「いろいろな選手が声を掛けてくれて、理己さん(髙木理己監督)にも、困ったときはこうする、というアドバイスをいただいていました。迷ったときは、そういうことを意識していた」と語り、「タフな試合で、課題もたくさん残りましたが、とりあえずチームが勝利したことが何よりです」と安堵の表情を浮かべた。

 0-1で迎えた28分には右サイドでパスを受けると、カットインで切れ込んで利き足の左足で強烈なミドルシュート。「相手に当たってCKだったので、決め切りたかった」と悔しがったものの、直後のCKで自身も絡んだプレーからDF石井光輝が同点ゴールを決め、後半の逆転につなげた。

 東京農業大から加入1年目の今季、第5節までは全試合控えスタートで、うち4試合に途中出場していた。初めて90分間プレーして「90分間を通しての強度、守備について課題が多く残りました。もう少し連動して守備をすること、1対1の局面での基本のところが、圧倒的に欠けていた」と課題を見いだしたとはいえ、「伸びしろだと考えて、やっていきたい」と、あくまで気持ちは前向きだ。

 4連勝で2位タイと好調を持続するチームは、7月29日に同じく2位タイのロアッソ熊本とアウェーで対戦する。「勝ち続けるのは難しいことですが、昇格・優勝に向かっていくためには、一つでも勝ち点を積み上げることが大事」と語る安藤は、中3日の対戦に向けて「連戦で厳しい戦いになることは分かっていますが、チームの勝利に貢献できるようにプレーしたい」と、さらなる活躍を誓った。

現地取材・写真◎石倉利英


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