7月4日、明治安田生命J3リーグの第2節が各地で行なわれた。ロアッソ熊本は、FC今治とアウェーで対戦。1-0で勝って開幕戦に続く2連勝を飾り、大雨で大きな被害が出ている地元の熊本県に勝利を届けた。

上写真=熊本は前半の決勝ゴールで1-0と競り勝ち、開幕戦に続いて連勝スタート(写真◎石倉利英)

■2020年7月4日 J3リーグ第2節(@夢スタ)
今治 0-1 熊本
得点:(今)なし
    (熊)髙橋利樹

・今治メンバー◎GK修行智仁、DF駒野友一、園田拓也、山田貴文(HT:林誠道)、飯泉涼矢、MF上原拓郎、玉城峻吾(62分:原田亘)、橋本英郎(77分:岡山和輝)、楠美圭史、FW桑島良汰(77分、福田翔生)、有間潤

・熊本メンバー◎GK内山圭、DF黒木晃平(82分:河原創)、鈴木 翔登、酒井崇一、石川啓人、MF上村周平(55分: 伊東俊)、岡本知剛、相澤祥太、FW中原輝、髙橋利樹(90分: 坂本広大)、谷口海斗

後半は押し込まれたが逃げ切り

 試合開始2時間ほど前まで降っていた小雨がやんで天候が回復し、強い日差しが照りつける時間もあるなど、蒸し暑い中で行なわれた一戦。熊本は序盤から押し気味に進め、13分にDF石川啓人の左からのセンタリングを、ニアサイドに飛び込んだ髙橋利樹がヘッドで合わせて先制する。その後も追加点こそ奪えなかったものの、相手のくさびのパスへの厳しい対応などでボールを奪われても即座に回収し、ボール支配率で圧倒して前半を終えた。

 後半は、J3昇格後初となる歴史的なホームゲームで、J初得点・初勝利を目指す今治が優勢。後半開始から出場したFW林誠道のプレーを軸にゴールに迫ったが、熊本の堅い守りを崩せない。熊本も追加点のチャンスを生かせなかったものの、前半の1点を守って逃げ切り、開幕戦に続く2連勝とした。

 熊本の大木武監督は試合後のオンライン会見で報道陣の質問に答える前に、熊本県で大雨による甚大な被害が出ていることに触れ、「県南で、豪雨の災害がひどいことになっている。コロナ禍の中で被害に遭われた方に対し、心からお見舞い申し上げます」と述べた。その上で「大変おこがましいですが、勝つことで少しでも、力になれればという気持ちを少なからず持っています。大変な状況ですが、ぜひ頑張って日々の生活を取り戻していただきたいと思っています」と被災者への思いを語った。

 その上で、後半に押し込まれた守備面については「相手がウチより上回ったこと。そして前節もそうでしたが、下がり過ぎてしまう」と課題を指摘。攻撃面で、ボールを支配し切れなかったことについても「良くないですね」と語っている。2連勝スタートにも満足する様子を見せない指揮官は、セレッソ大阪U-23と対戦する次節と、ガンバ大阪U-23と対戦する次々節のホーム2連戦に向けて「勝てるように頑張ります」とシンプルな意気込みを口にした。

現地取材・写真◎石倉利英


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