浦和レッズのユース出身DF大城蛍は、ガイナーレ鳥取への育成型期限付き移籍で飛躍を期している。ユース時代からの恩師の言葉を胸に、J3で多くの出場機会を得て、自分に足りない部分を補って成長を遂げる決意だ。

上写真=プロ2年目は鳥取でプレーすることになった大城(写真◎石倉利英)

プロ2年目の武者修行

「チームの雰囲気は、すごく良いです。出場機会を求めてガイナーレに来たので、自分の成長にチームの勝利もついてくれば、と思っています」

 これまでとは色違いのウエアを着て練習に励む大城蛍は、新鮮な環境に言葉を弾ませる。浦和レッズユースから昨季、トップチームに昇格したものの、公式戦の出場機会はゼロ。プロ2年目はガイナーレ鳥取に育成型期限付き移籍して、さらなる成長を目指すことになった。

 武者修行に出るにあたり、送り出した浦和のスタッフからゲキを飛ばされたという。
 
「土田さん(土田尚史スポーツダイレクター)や大槻(毅)監督からは『常に試合に出場し続けろ』と言われました。『そうでなければ、浦和は戻ってきても出られるような環境じゃないぞ』と」

 特に大槻監督には、ユース時代も監督として指導を受けた。恩師の言葉に気持ちを奮い立たせ、課題に向き合う覚悟を固めている。

「去年は1試合も絡めず、正直コンディションも良くなくて、90分間プレーする体ができていませんでした。それができるように、成長するために鳥取に来た。まだプロ2年目ですが、リーダーシップを取ったり、チームのために走ったりしながら、球際の強さ、インターセプト、ヘディングといった自分の武器をチームに還元したいです」

 鳥取は昨季、J3リーグの34試合でワースト3位の59失点を喫している。J2復帰に向けて失点減がポイントとなる新シーズン、19歳の若武者がどんなプレーを見せるのか興味深い。

文・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.