4月25日の明治安田J2リーグ第11節が各地で行われ、NACK5スタジアム大宮ではRB大宮アルディージャと北海道コンサドーレ札幌が対戦した。試合は後半に動き、藤井一志がネットを揺らした大宮が1−0で勝利。今季7勝目を挙げた。

上写真=決勝点をスコアした大宮の藤井一志(J.LEAGUE)

■2025年4月25日 J2リーグ第11節 (観衆11,222人/@NACK5)
大宮 1−0 札幌
得点:(大)藤井一志

攻めきれない札幌、点を取りきった大宮

 開始直後から前向きな守備を見せた札幌は、ボール奪取後、前線のバカヨコをターゲットにして攻めに転じた。しかし190センチの長身を誇るFWのフリックは精度が悪く、トラップもたびたび乱れて起点を作れず。攻めのリズムをつかめない時間が続いた。

 それに対して大宮はボールを左右に動かしながら攻めの糸口を探ると、サイド攻撃でゴールに迫っていった。とくに30分過ぎから何度も敵陣深く攻め入って連続でCKを獲得。ゴールにこそつながらなかったが、前半を総括するなら「ホームチーム優勢の45分間」と言えた。

 だが後半は一転、開始から攻勢を見せたのは札幌の方だった。ボランチの木戸に代えて荒野を投入した効果がてき面。最終ラインまで下がってビルドアップに積極的に加わる荒野が扇の要となってボールを前線へ差し込んでリズムをつくると、53分にはスパチョーク、61分には近藤が鋭いシュートを放った。いずれのシュートも大宮のGK笠原に好セーブに防がれたが、札幌がペースをつかみかけた。

 ただ、失点を守護神のビッグプレーによって回避した大宮に、ビッグチャンスが到来する。70分だった。

 GK笠原のキックを敵陣で収めた杉本が、62分にカプリーニに代わってピッチに入った豊川につなぐ、ボックス手前まで進入。右の藤井に展開し、クロスは一度クリアされるが、こぼれ球を杉本が拾って下口が再びクロスを供給。ボックス右で待っていた藤井が左ボレーで合わせ、逆サイドのネットに突き刺した。

 1点をリードされた札幌はさらに攻撃的な姿勢を見せたが、大宮も4−4−2で守備をセットして対応。相手の攻め手を封じていった。

 試合はそのまま1−0で決着。大宮が粘り強さと集中力を示し、賢く今季7勝目をつかみ、札幌は最後まで攻める姿勢は見せたもののゴールは遠く、7敗目を喫することになった。

▼出場メンバー
・RB大宮◎GK笠原昂史、DFガブリエウ、市原吏音、下口稚葉、MF安光将作(86分:石川俊輝)、谷内田哲平(86分:関口凱心)、小島幹敏(86分:中山昴大)、泉柊椰、FWカプリーニ(62分:豊川雄太)、杉本健勇、藤井一志(68分:和田拓也)

・札幌◎GK中野小次郎、DF高尾瑠、家泉怜依、西野奨太(86分:キム・ゴンヒ)、高嶺朋樹、MF宮澤裕樹(59分:深井一希)、木戸柊摩(46分:荒野拓馬)、近藤友喜(72分:長谷川竜也)、田中克幸、スパチョーク(72分:白井陽斗)、FWアマドゥ・バカヨコ


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