横浜FCは10月18日、MF中村俊輔が今季限りで現役を引退することを発表した。1997年に横浜マリノスでプロのキャリアをスタートさせた「黄金の左足」が26年のプロ生活を終えて、スパイクを脱ぐときがやってきた。

上写真=中村俊輔が現役引退。10月16日、昇格を決めたあとの今季ホーム最終戦でピッチに立った(写真◎J.LEAGUE)

「26年間多くのご声援、ご協力をいただき誠にありがとうございました」

 数々の伝説を残してきた「黄金の左足」が、ついにスパイクを脱ぐ。中村俊輔が現役を引退することを正式に発表した。

 1997年に桐光学園高校から加わった横浜マリノスでプロのキャリアをスタートさせると、その左足の技巧を思う存分に披露して、2000年にはJリーグの最優秀選手賞を手にするスター選手に。各年代の代表で活躍してワールドカップに2回出場したほか、02年にイタリアのレッジーナへと渡り、05年に移籍したスコットランドのセルティックでは中心選手として数々のタイトル獲得に貢献し、スコットランド・リーグMVPにも輝いて、まさにレジェンドとなった。06-07シーズンに欧州チャンピオンズリーグで、名門マンチェスター・ユナイテッドから直接FKで2度ゴールを挙げたキックは語り草だ。

 スペインのエスパニョールを経て10年に横浜FMに復帰、13年に2度目のJリーグ最優秀選手賞に輝いた。その後、ジュビロ磐田、横浜FCでプレー。22年限りでの引退を表明した。中村はクラブを通じて感謝の気持ちを届けた。

「今シーズンをもち現役から退く決断をしました。
幼稚園のときにサッカーボールを蹴り始めてから、40年もの月日が経ちました。
はじめは、楽しいという思いだけで始めたサッカー。
そのサッカーが仕事となり、プロサッカー選手として26年間も過ごすことができました。
長いサッカー人生の中で、幾度となく苦悩や挫折がありましたが、いつも誰かが自分のことを支えてくれ、背中を押してくれました。
一緒に戦ってくれたチームメイト、指導をしてくださった監督・コーチ、ケガの治療やケアをしてくれたドクター・トレーナー、クラブに携わっていただいた方々、そして、いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーター、全ての皆様に感謝申し上げます。
本当に多くの支えがあったからこそ、これまでサッカー選手として闘い続けることができました。
26年間多くのご声援、ご協力をいただき誠にありがとうございました」

中村俊輔(なかむら・しゅんすけ)
■生年月日:1978年6月24日(44歳)
■身長/体重:178cm/71kg
■出身地:神奈川県
■チーム歴:
横浜深園SC-日産FC Jrユース-桐光学園高-横浜マリノス/横浜F・マリノス-レッジーナ(イタリア)-セルティックFC(スコットランド)-RCDエスパニョール(スペイン)-横浜F・マリノス-ジュビロ磐田-横浜FC
■Jリーグ初出場:1997年4月16 1997 Jリーグ 1stステージ 第2節 横浜M(vs G大阪@三ツ沢)
■Jリーグ初得点:1997年5月3日 1997 Jリーグ 1stステージ 第6節 横浜M(vs平塚@三ツ沢)
■代表歴:通算:98試合出場/24得点
1997年 FIFAワールドユース選手権大会
2000年 シドニーオリンピック、AFCアジアカップ2000
2003年 FIFAコンフェデレーションズカップ2003
2004年 AFCアジアカップ2004
2005年 FIFAコンフェデレーションズカップ2005
2006年 2006FIFAワールドカップ
2007年 AFCアジアカップ2007
2010年 2010FIFAワールドカップ
■獲得タイトル:
2000年 Jリーグ 1stステージ 優勝、AFCアジアカップ2000 優勝
2001年 Jリーグヤマザキナビスコカップ 優勝
2004年 AFCアジアカップ2004 優勝
2005-06年 スコティシュプレミアリーグ 優勝、スコットランドリーグカップ 優勝
2006-07年 スコティシュプレミアリーグ 優勝、スコティッシュFAカップ 優勝
2007-08年 スコティシュプレミアリーグ優勝
2008-09年 スコットランドリーグカップ優勝
2013年 第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 優勝
■個人タイトル:
Jリーグ年間最優秀選手(2000,2013)
Jリーグベストイレブン(1999、2000、2013)
スコットランド・プロサッカー選手協会年間最優秀選手(2006-2007)
スコットランド・サッカー記者協会年間最優秀選手(2006-2007)
スコットランドリーグ年間最優秀ゴール(2006-2007)
AFC アジアカップMVP(2004)
AFC アジアカップベストイレブン(2000、2004)

画像: 「26年間多くのご声援、ご協力をいただき誠にありがとうございました」

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