明治安田生命J2リーグ第38節は9月最後の週末となる24日と25日に行われた。首位のアルビレックス新潟、2位の横浜FCはともに勝って自動昇格圏内をキープ。3位ファジアーノ岡山と5位ベガルタ仙台の上位対決は、岡山が完勝した。4位ロアッソ熊本も勝ったほか、大分トリニータが勝利で5位に浮上してきた。

上写真=新潟は秋山裕紀のJ2初ゴールを守りきって、今季初の4連勝と盤石だ(写真◎J.LEAGUE)

仙台は6位に後退

 J2第38節最大のビッグマッチは、3位のファジアーノ岡山と5位のベガルタ仙台の直接対決だろう。岡山は自動昇格を狙える位置につけるほど好調で、仙台は逆に一時の勢いを失って5位にまで順位を下げた。昇格に向けてともに負けるわけにはいかない重要なゲームに、岡山はエースのミッチェル・デュークがオーストラリア代表の活動に参加して不在。

 その不安を消し去ったのが、同じオーストラリア出身のステファン・ムークだ。40分、カウンターから永井龍が粘って残したボールを左足で蹴り込んで先制した。後半開始早々の51分にも相手の右裏のスペースを取った河野諒祐が抜け出してセンタリング、逆サイドから入ってきた佐野航大が落ち着いて流し込み、自らバースデーゴールを決めた。90+2分には仙波大志がDFのミスを引っかけて最後はヘッドで押し込み、勝利を決定づけた。

 これで勝ち点3を加えた岡山は上位に食らいつき、2位横浜FCとの差「5」をキープ。仙台はついに6位に後退した。

 首位のアルビレックス新潟は残留を争う19位の大宮アルディージャをホームに迎えた。主力の高木善朗を負傷で欠くことになったものの、イッペイ・シノヅカや鈴木孝司の復帰もあり、戦力ダウンは最小限に抑えた。序盤からボールを回し続けるリズムはいつも通りだが、なかなか決定機を作れないもどかしい展開だったが、72分に鮮やかなパスワークで中央を破って、最後は秋山裕紀が蹴り込む自身J2初ゴールで先制。終盤の大宮の猛攻を食い止めて、1-0で逃げきった。今季初の4連勝で、昇格へとまた一歩近づいた。

 2位の横浜FCは8位V・ファーレン長崎のホームに乗り込んだ。30分にマルセロ・ヒアンがカウンターから俊足を生かして移籍後初ゴールを陥れると、前半終了間際にGKスベンド・ブローダーセンが頭部を打って救急搬送されるアクシデントがありながらも、後半開始早々の49分に長谷川達也がこぼれ球を拾って蹴り込み、リードを広げた。ここからはゴールに襲いかかる長崎、カウンターで応戦する横浜FCという構図になったが、このまま横浜FCが逃げきって勝ち点3を上積みした。

 ロアッソ熊本はジェフユナイテッド千葉に1-0で辛勝して、4位をキープ、大分トリニータはヴァンフォーレ甲府からアディショナルタイムに劇的決勝弾を奪って2-1で振りきり、5位に浮上してきた。

画像: 岡山は佐野航大のバーステーゴールなどで仙台との上位対決に完勝し、トップ2に食らいつく(写真◎J.LEAGUE)

岡山は佐野航大のバーステーゴールなどで仙台との上位対決に完勝し、トップ2に食らいつく(写真◎J.LEAGUE)

画像: 大分が長沢駿の劇的決勝弾でじわり5位に浮上。4位熊本とは勝ち点4差に迫る(写真◎J.LEAGUE)

大分が長沢駿の劇的決勝弾でじわり5位に浮上。4位熊本とは勝ち点4差に迫る(写真◎J.LEAGUE)

J2第38節の結果

■9月24日
群馬 1-6 山口
得点:(群)平松宗(山)池上丈二、梅木翼、高井和馬3、岸田和人

東京V 1-0 山形
得点:(東)ンドカ・ボニフェイス

長崎 0-2 横浜FC
得点:(横)マルセロ・ヒアン、長谷川竜也

大分 2-1 甲府
得点:(大)ペレイラ、長沢駿(甲)ウィリアン・リラ

■9月25日
岡山 3-0 仙台
得点:(岡)ステファン・ムーク、佐野航大、仙波大志

岩手 1-3 金沢
得点:(岩)クリスティアーノ(金)松本大弥、林誠道、松本大弥

秋田 2-1 町田
得点:(秋)池田樹雷人、吉田伊吹(町)ドゥドゥ

千葉 0-1 熊本
得点:(熊)黒木晃平

新潟 1-0 大宮
得点:(新)秋山裕紀

徳島 1-1 水戸
得点:(徳)カカ(水)唐山翔自

栃木 0-0 琉球


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