8月27日、28日に行われた明治安田生命J2リーグ第33節。消化試合数にばらつきはあるものの、多くのチームで残り10試合となったタイミングで、昇格争いに大きな動きがあった。首位の横浜FCと2位のアルビレックス新潟が力強く前進した一方、3位のベガルタ仙台が敗れて自動昇格圏から勝ち点差が10に。そこから下のプレーオフ圏内の争いも混沌としてきた。

上写真=千葉が仙台を破ってプレーオフ進出争いを混沌とさせている(写真◎J.LEAGUE)

岡山が仙台とついに1差に

 横浜FCは上位進出を目論む5位のFC町田ゼルビアと、勝ち点1差で追うアルビレックス新潟は激しく残留を争う21位のいわてグルージャ盛岡と、それぞれアウェーで戦う難しいゲーム。横浜FCは0-0のまま進んだ終盤、86分にスコアを動かした。ガブリエウが前線にロングパスを送ってひっくり返すと、この夏に加わって85分から初出場していたマルセロ・ヒアンが右に抜け出して中央へ、並走していた山下諒也が押し込んで、これが決勝ゴールになった。山下は2試合連続で決勝ゴール、チームは3試合続けて1-0と粘り強さを発揮している。

 新潟は序盤から主導権を握って試合を進めながら、前半は0-0のまま。48分には岩手にカウンターからPKを与えた。しかし、モレラトのシュートはGK小島亨介が読みきってストップ。その2分後、新潟は右からつないで最後は伊藤涼太郎が鮮やかなコントロールショットをゴール右上に送り込んだ。ピンチの直後のこの先制ゴールでさらに勢いを増し、61分には伊藤が中央をドリブルで突き進むと、最後は右に送って高木善朗が突き刺して追加点。こちらもきっちりと勝ち点3を獲得して、今季2度目の3連勝で前に進んだ。

 上位2チームがいずれも無失点の3連勝としたのに対し、3連敗となったのが続くベガルタ仙台。ホームのジェフユナイテッド千葉戦だが、過去の対戦成績は0勝7敗と苦手にする相手に、またも敗れてしまった。こちらも前半は0-0で終わったが、後半が始まって間もない55分に、千葉が右CKから逆サイドにこぼれたところを新井一耀が蹴り込んで先制。74分にも右のロングスローのこぼれ球に素早く反応した見木友哉が蹴り込んで、アウェーチームがセットプレーから連続ゴールを挙げた。仙台も反撃するもののゴールは奪えず、2試合連続の無得点、今季初の3連敗と足踏みしている。

 4位のファジアーノ岡山、6位のロアッソ熊本は、仙台の敗戦を受けて翌28日のゲームだった。

 岡山はザスパクサツ群馬とのアウェーゲームで、幸運な形で先制する。30分、佐野航大がGKへ寄せてキックミスを誘うと、ボールはミッチェル・デュークの足下へ。そのまま無人のゴールに流し込んだ。群馬もこの1点を取り返すべく押し込んだものの、結局、これが決勝点になった。これでついに仙台と勝ち点1差までに迫り、消化試合数が1試合少ないだけに、上回るチャンスがやってきた。

 熊本は東京ヴェルディを迎え、43分に先制に成功。上村周平が左からやや戻りながらカットイン、すかさず右足を振ってゴール右下に送り込んで先手を取った。東京Vは後半に前がかりになって攻撃を仕掛け、アディショナルタイムにも最後の最後までゴールに迫ったが、熊本が上村の今季初ゴールを守り抜いてホーム4連勝、町田を抜いて5位に浮上した。

画像: 新潟はPKのピンチにGK小島亨介が止めるなど、守備も安定し3連勝すべてで完封(写真◎J.LEAGUE)

新潟はPKのピンチにGK小島亨介が止めるなど、守備も安定し3連勝すべてで完封(写真◎J.LEAGUE)

画像: 熊本は1点を守りきって、ホーム4連勝で5位に浮上した(写真◎J.LEAGUE)

熊本は1点を守りきって、ホーム4連勝で5位に浮上した(写真◎J.LEAGUE)

J2第33節の結果

■8月27日
岩手 0-2 新潟
得点:(新)伊藤涼太郎、高木善朗

水戸 0-0 琉球

甲府 2-2 金沢
得点:(甲)鳥海芳樹、三平和司(金)松本大弥、林誠道

仙台 0-2 千葉
得点:(千)新井一耀、見木友哉

町田 0-1 横浜FC
得点:(横)山下諒也

徳島 2-1 山口
得点:(徳)エウシーニョ、内田航平(山)高井和馬

■8月28日
秋田 0-1 大分
得点:(大)サムエル

熊本 1-0 東京V
得点:(熊)上村周平

群馬 0-1 岡山
得点:(岡)ミッチェル・デューク

※大宮対山形、長崎対栃木は中止。代替開催日は決まり次第、発表される


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