明治安田生命J2リーグは6月25日、26日に第23節が行われた。注目の上位対決が2試合あり、横浜FC対アルビレックス新潟の頂上決戦は、横浜FCが勝ちきって首位に返り咲き。ベガルタ仙台とモンテディオ山形の「みちのくダービー」は1-1の痛み分けとなった。

上写真=横浜FCが新潟との頂上決戦を2-0で制して首位へ(写真◎J.LEAGUE)

「みちのくダービー」は痛み分け

 猛暑が全国を覆った6月最後の週末、最も注目を浴びたのは首位対決だ。2位横浜FCが首位アルビレックス新潟を迎えた一戦。差は2ポイントだから、横浜FCが勝てば順位を逆転できる。詳しくはマッチリポートに譲るが、横浜FCが小川航基、渡邉千真の2トップが決めて2-0で勝利を収めて、前回対戦で0-3で完敗したリベンジを果たし、第14節以来の首位に返り咲いた。

 もう一つのビッグゲームは、みちのくダービーだ。3位のベガルタ仙台が7位のモンテディオ山形を迎えた。先制したのはアウェーチーム。33分に右からのFKを野田裕喜が中央で鮮やかなジャンピングボレーを突き刺して、ネットを揺すってみせた。仙台の度重なる攻撃もGK後藤雅明がビッグセーブを連発してストップし続けた。

 85分にも至近距離からの皆川佑介のシュートを後藤がブロック、しかしこのこぼれ球を中山仁斗が押し込んで、ついに仙台が同点に追いついた。どちらも勝ち点1を上乗せしたが、痛み分けと言ったところだろうか。

 上位陣のドロー劇は相次ぎ、ファジアーノ岡山の引き分けももったいなかった。4位につけて臨んだ一戦は、水戸ホーリーホックとのアウェーゲーム。23分、ヨルディ・バイスが幸先よくPKで先制したが、89分に安藤瑞季に決められて土壇場で追いつかれて1-1のドローに終わった。続く5位のV・ファーレン長崎もブラウブリッツ秋田にホームで0-0。勝ち点1を刻むにとどまった。

 上位をうかがうグループでは、9位のジェフユナイテッド千葉と13位の東京ヴェルディの一戦が注目。勝てば上位にジャンプアップする可能性もあったゲームは、千葉が3-1で快勝した。6分に新井一耀が右からのFKに頭で流し込んで幸先よく先制すれば、37分には見木友哉がPKを決めて追加点。後半開始早々の47分にもCKからのこぼれ球を再び新井が蹴り込んで、効率よく3点をリードした。東京Vは90+9分にンドカ・ボニフェイスがCKからヘッドで決めて一矢報いた。千葉はこれで7位に順位を上げている。

 FC町田ゼルビアも順位を上げた。FC琉球とのアウェーゲームで28分、右からのFKに高橋祥平がヘッドでうまく合わせてゴールに送り込み、先制。ゴールは結局この一つだけだったが、最後まで守り抜いて勝ち点3を上乗せし、5位に浮上している。

画像: 町田はアウェーゲームを制して順位を一つ上げた(写真◎J.LEAGUE)

町田はアウェーゲームを制して順位を一つ上げた(写真◎J.LEAGUE)

画像: 千葉は新井一耀の2ゴールなどで東京Vを退けた(写真◎J.LEAGUE)

千葉は新井一耀の2ゴールなどで東京Vを退けた(写真◎J.LEAGUE)

J2第23節の結果

■6月25日
仙台 1-1 山形
得点:(仙)中山仁斗(山)野田裕喜

水戸 1-1 岡山
得点:(水)安藤瑞季(岡)ヨルディ・バイス

長崎 0-0 秋田

熊本 1-2 大分
得点:(熊)高橋利樹(大)中川寛斗、渡邉新太

■6月26日
千葉 3-1 東京V
得点:(千)新井一耀2、見木友哉(東)ンドカ・ボニフェイス

栃木 1-1 岩手
得点:(栃)根本凌(岩)牟田雄祐

横浜FC 2-0 新潟
得点:(横)小川航基、渡邉千真

徳島 1-0 群馬
得点:(徳)ムシャガ・バケンガ

琉球 0-1 町田
得点:(町)高橋祥平

大宮 0-1 金沢
得点:(金)藤村慶太

山口 2-1 甲府
得点:(山)池上丈二、橋本健人(甲)ウィリアン・リラ


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