ヴァンフォーレ甲府は2日、伊藤彰監督が2021シーズンをもって退任すると発表した。伊藤監督は2018年に公布のヘッドコーチに就任し、翌19年から監督としてチームを指揮。5位、4位と上位争いを演じ、今季も3位に順位を上げていたがJ1昇格にはあと一歩届かなかった。

上写真=今シーズン限りで退任することが決まった甲府の伊藤彰監督(写真◎J.LEAGUE)

2019年から着実に順位をアップ

 さまざまなアプローチでチームを強化し、就任3年で着実に順位を上げてきた伊藤監督が、今季限りで退任することになった。

「ヴァンフォーレ甲府のスポンサー・ホームタウン・ファン・サポーター・サポーティングスタッフの皆様、いつもヴァンフォーレ甲府へのご支援ご声援ありがとうございます。
 私事ではありますが今シーズンをもってヴァンフォーレ甲府を退任する事になりました。佐久間社長と相談の上、私自身の監督としてのキャリアアップをしたいという思いを受け取って頂き、退任を承諾して頂きました。佐久間社長とは大宮アルディージャの選手、指導者、ヴァンフォーレ甲府ヘッドコーチ、そして監督としての3年間いつも助けて頂き本当に感謝しかありません。そしてヴァンフォーレ甲府に関わる全ての皆様、このような素晴らしい幸せな時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。3年間、J1昇格という目的を達成出来ずに離れるのは大変悔しく、残念でしかありません。
 これまでヴァンフォーレ甲府で共に闘ってくれた選手やスタッフに感謝致します。そしてファン・サポーターの皆様の素晴らしい後押し、沢山の応援、本当に力になりました。重ねて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。この4年間は本当に楽しく幸せでした。ヴァンフォーレで監督を務め、クラブと共に闘い、選手・スタッフと共に成長できた事、全ての事が私の誇りです。
 これからのヴァンフォーレの発展と進化を陰ながら応援し活躍を楽しみにしております。リーグ最終戦、スタジアムで選手・スタッフ・ファン・サポーターの皆様と共に笑顔で喜び合えるよう最後まで全力で頑張ります。
 最後まで応援、サポートよろしくお願い致します。これからもヴァンフォーレ甲府へのご支援ご声援の程、よろしくお願い致します」

 クラブも伊藤監督の手腕を評価しているものの、「自身のキャリアップしたい」という本人に思いを尊重する形になった。佐久間悟社長は「伊藤彰監督には、2019シーズンから監督として3シーズンチームを指揮して頂き、世代交代による選手の入れ替わりや新型コロナウイルスの感染拡大の影響があり、クラブとしても経営状況を取り巻く環境が非常に厳しい中で、チームの最大値を引き出し、力戦奮闘して頂きました。しかし、この度、ご本人の指導者としてのキャリアについて、双方で話し合った結果、来季の契約を更新しないということになりましたので、ご理解を賜りたく存じます」と公式HPを通じてコメント。なお、今後については、「ここ数年来続けてきているスタイルを継続できるような人選を行う予定であり、決定次第、改めてご報告させて頂きます」としている。

■伊藤 彰(いとう・あきら)
・生年月日:1972年9月19日(49歳)
・出身地:埼玉県
・選手歴:武南高校→国士舘大学→富士通/富士通川崎/川崎フロンターレ→大宮アルディージャ→サガン鳥栖→徳島ヴォルティス
・指導歴:大宮アルディージャU-12コーチ→大宮アルディージャJr.ユースコーチ→大宮アルディージャJr.ユース監督→大宮アルディージャユース監督→大宮アルディージャトップチームコーチ→大宮アルディージャトップチーム監督→ヴァンフォーレ甲府トップチームヘッドコーチ→ヴァンフォーレ甲府トップチーム監督


This article is a sponsored article by
''.