レノファ山口FCのDF渡部博文が、4月29日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた。10試合を終えて11失点、20位という現状を踏まえ、浮上のために改善すべきポイントや、次節への意気込みなどを語っている。

上写真=身振り手振りを交えてチームの現状を語った渡部(写真◎スクリーンショット)

全10試合にフルタイム出場

 山口は4月25日の明治安田生命J2リーグ第10節で、京都サンガF.C.に0-2で敗れた。シーズンの約4分の1となる10試合を終えて2勝3分け5敗の20位。今季ヴィッセル神戸から完全移籍で加入し、最終ラインの要となっている渡部は、この10試合で11失点という結果に「僕のイメージだと7~8失点に抑えたかった。全然満足はしていないです」と振り返っている。

 守備の出来については、京都戦の後にチームメイトと「一番(良くなかったこと)は、自分たちからスキを与えたことだよね、と話し合った」と明かした。京都戦の失点は、飲水タイム明けの27分と、後半開始直後の46分という、スキが生まれやすい時間帯に喫している。渡部は「具体的な例が出た。ああいったものは、練習で少し緩むシーンがあるなど、日頃のすべての練習に詰まっていると思っている」と指摘し、「気付いた人が声を掛けていこう、スキを与えないようにしようと話した」とコメントした。

 山口で全10試合にフルタイム出場しているのは、GK関憲太郎と2人だけ。DF楠本卓海、DF菊地光将らとコンビを組んでプレーする中で「組み合わせによって相方の特徴を生かさなければいけないと、すごく思った」という。一方で「逆に、僕が要求することでやりにくさがあるようだったら、もう少しやりやすいように、集中できるような声掛けを意識した」と語り、「ただし、もっとできたと思う」と自身の出来を反省した。

 5月2日の第11節では、アウェーでFC町田ゼルビアと対戦する。第8節から3連勝中、その3試合で7得点と攻撃陣が好調の相手に立ちはだかる上で、渡部は「攻撃も守備も、相手が嫌がることをするのが一番。僕たちが4-4-2でいこうが、5バックにしようが、相手の嫌がる守備をすればいいと思う」と持論を述べた。

 さらに「監督がこういう守備をしたいと言っても、その状況にならないこともある。そのとき臨機応変に、相手が嫌がるような守備をしていくかが重要な課題だと思っている」と指摘。「頭でっかちにならず、自分たちが相手の嫌がる守備をする、相手の嫌がるところに立つ、ということを徹底していけば、おのずと前線にボールが入っていくだろうし、もっと得点の匂いもしてくると思う」と続け、状況に応じたプレーが、リーグ最少の6得点という攻撃面の改善にも重要だとの認識を示した。


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