モンテディオ山形からジェフユナイテッド千葉に加入した末吉塁が、自慢のスピードを生かして貢献している。試合途中から入って流れを変えるのがいまの役割だが、与えられた時間で数多くのタスクを自らに課している。

上写真=末吉塁がチームに還元するのは「速さ」。試合途中から新しい流れを生み出す(写真提供◎ジェフユナイテッド千葉)

「仕掛けてサイドを個で突破できるように」

 今季からジェフユナイテッド千葉に加わったスピードスター、末吉塁がチームを活性化させている。開幕からの3試合のうち、最初の2試合に試合途中からピッチへ。その韋駄天ぶりで流れを変える役割を果たしている。

「スピードという特徴があって、チームにはほかにいないオプションだと思っています。(尹晶煥)監督からもそこは言われていて、試合に出たときには仕掛ける部分を、うまい人はいるので違う流れを作るようなことをやってくれと言われています。仕掛けてサイドを個で突破できるようにプレーしています」

 いまのところ右サイドが主戦場だが、「外」と「中」を行き来して変化を加えている。

「サイドに張って幅を取って、ボールが入ったら仕掛けるのが一つです。あとは、ボランチやセンターバックがボールを持ったら、外から中に入って裏を取ることも求められています。スピードがあるので相手の背後を意識してやっています」

 開幕のヴァンフォーレ甲府戦では後半開始から、第2節の愛媛FC戦では68分からピッチに入った。スピードに乗った攻撃だけではなく、守備でも大事な役割を果たす。

「サイドは攻撃だけやっていても試合に出られないですから、守備でも周りを助けられるようにしていきたい。自分のような前の選手がスイッチを入れないと後ろはついてこないので、スイッチを入れることは意識しています」

 そんな攻守の狙いをこなす中で、いま見えている課題は攻撃での強引さ。

「ゴール前まで入ってそこからのシュートが少ないと思います。最終的には個人のところですけど、1対1で相手を背負っているなら無理やりでもターンしてシュートというように、ゴール前の強引さとか勇気あるプレーが大事だと思います」

 そのスピードで相手をきりきり舞いさせるシーンが増えるほど、千葉の勝利は近づく。そのために「体が小さい方なので、当たり負けしないように筋力トレーニングをしています」とパワーアップを図る日々だ。


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