レノファ山口FCのFW高木大輔が、巻き返しに強い意気込みを見せた。開幕から1分け1敗で迎える次節からホームでの連戦。声やプレーでチームを盛り上げながらの今季初勝利と、勝ち点の上積みを誓っている。

上写真=開幕から2試合連続先発出場の高木。今季初勝利に意欲を燃やす(写真◎石倉利英)

善朗との兄弟対決にも注目

 山口は2月28日の明治安田生命J2リーグ開幕戦で、松本山雅FCとホームで対戦して0-0で引き分けると、FC琉球とアウェーで対戦した3月6日の第2節は1-2の敗戦。1分け1敗スタートから、13日の第3節は開幕2連勝で首位に立つアルビレックス新潟、21日の第4節は同じ中国地方のライバル、ファジアーノ岡山と、ホームでの連戦を迎える。

 3月11日の練習後、オンライン取材で報道陣の質問に答えた高木は、新潟との対戦に向けて「首位に立っているので、間違いなく良い準備ができている、チームでやろうとしていることを出せていると思うのが新潟」とコメント。さらに「そういったチームが勢いに乗ると、僕らとの差も離れていってしまう。今年は(下位)4チームが降格という難しいシーズン。いかに早く1勝できるかは、すごく大事だと思う」と続けた。

 渡邉晋監督は昨季の最下位から、2年でJ1をつかみ取ると宣言しており、そのために今季を「我々の本気度を示すシーズン」と位置付けている。それを踏まえて「現状の首位、J2で一番強いチームに勝つことによって、自分たちの本気度を示せると思う」と語った高木は、「ここ2試合、うまくいっていない部分も多いので、勝って解消できれば」と意気込んだ。

 新潟では兄の善朗がプレーしており、自身と同じく開幕から2試合連続で先発出場して、前節では決勝ゴールも決めている。高木は「兄弟でプロになるのは簡単なことではないし、ましてや対戦できるとなれば、すごく光栄なことでもあると思う」と注目の兄弟対決に言及。「(J1のガンバ大阪から)山口に帰ってきて、新潟との対戦があるのは楽しみにしていた。兄弟対決でお互いスタート(先発)で出ることができて、僕らが勝つ結果が出せれば、それが一番いい」と理想のシナリオを描いた。

 練習では大きな声を出し、ムードメーカーとしてもチームを引っ張っている。まだ2試合とはいえ、今後チーム状態を上向きにしていく上でも、その存在は大きなものとなりそうだ。

「勝っているから、負けているからと変えるつもりはないですし、自分が試合に出ているか、出ていないかでキャラを変えるつもりもない」。そう語る高木は「まだ2試合ですが、勝ちが取れないと暗くなったり、ネガティブなところが出てくると思う。そんなときに自分も含めて、いま試合に出ることができていない選手が、どれだけ頑張れるかがチーム力につながってくると思う」と自身の考えを明かした。

 その上で「僕自身は(やり方を)変えず、チームのために良い声、良い雰囲気を提供したいと思っています」ときっぱり。「それに自分の結果が伴えば、もっとチームを元気にしていけると思うので、意識してやっていければ」と、声とプレーでチームの浮上に貢献したい思いを示している。


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