京都サンガF.C.のアカデミー出身のMF福岡慎平はキャリア4年目となる2021年に、自分への挑戦状を叩きつけた。「チームを勝たせる選手」がキーフレーズ。チームの中心として結果にこだわっていく覚悟だ。

上写真=先頭に立ってチームを引っ張る決意を語る福岡慎平。さらに覚醒する年になりそうだ(写真提供◎京都サンガF.C.)

「得点だけではなくて、アシストにこだわりたい」

 アカデミー出身の出世頭が、チームが生まれ変わった2021年にさらなる飛躍を誓う。福岡慎平が京都サンガF.C.を象徴する選手となるべく、名乗りを上げた。

 2018年に2種登録選手として早くも10試合でプレー、しかも7試合に先発して初ゴールも挙げるスタートを切ると、プロ契約を結んでからの2年はともに36試合にプレーして主力の一人となった。そして、チョウ・キジェ監督が就任した2021年。

「ありがたいことに、試合に出させてもらって自信もついてきていますし、プロになって1年目、2年目は試合に出ること、点を取るのが目標でした。でも、3年目の今年は試合に出るのはもちろんですけれど、チームの中心になることが大事になります。監督からはチームを勝たせる選手になってくれと言われていますし、そこにプラスして、勝負の年なので結果にこだわっていきたいと思います」

 プロの舞台に立つ、だけの期間はもう終わった。今年、チームを導く男になる、という決意である。

「去年は少しボールをさばくというか、バランスを取る方向に入っていました。でも、背後に抜けるのも好きだし、ゴール前に顔を出すのが自分の特徴だと思っています。監督からもその部分を求めたいと言われましたし、背後への飛び出し、ゴールに直結するパスなど、もっともっと見せたいと思っています」

 遠慮ではないのだろうが、生きの良さにやや欠けていた、というのが2020年の自己分析だった。それが、チョウ・キジェ監督のアグレッシブなスタイルに後押しされて、自分の良さをプレーに反映させることができるという期待を自分自身にかけられるようになった。

「得点はもちろんですけど、アシスト数がゼロだったので伸ばさないといけないと思っています。得点だけではなくて、アシストにこだわりたい」

 中盤の一角に入り、ゴールに直結するプレーを見せる。チョウ監督の指示も明確だ。6-2というスコアを記録した2月7日のFC東京との練習試合で、確かな手応えを得ていた。

「監督は守備のときも味方との距離を気にしてプレスかけようと言っていて、本当にいい距離でいい形で奪えました。攻撃でも三角形を作れてうまくできました」

「練習が始まって1カ月たたないぐらいですけど、自分のスタイルに合っている実感があります。求められるのも分かりやすいことで、それを1年ずっと出せるようにしていきたい」

 これまでのトレーニングと「比べものにならない」と苦笑いするほど厳しかった沖縄キャンプも、2月8日で終わった。2月28日の開幕を見据えて、さらに日々の積み上げに集中していく。

「攻撃ではカウンターの質を上げるところや、90分間、ずっと奪われたり奪ったりという展開になると体力的に厳しくなるので、ゲームをどこで落ち着かせるか、どういったボール運びでゲームを作るかの部分を積み重ねて、メリハリをつけていけば、自分たちのスタイルがはっきりしてうまくいくと思います」


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