【群馬】勝ち点50、16位が最初の一歩。奥野僚右監督「喜び合うことを表現して元気を」

上写真＝3選手は別会場からの参加だったが、10人と奥野僚右監督が意気込みを語った（写真◎THESPA）

畑尾大翔「大前選手にかなり熱烈に来いと言われました」

「ワクワクしています」と奥野僚右監督自身が期待を隠さないメンバーが集った。ザスパクサツ群馬が1月16日の記者会見で新加入選手をお披露目した。

　岡村大八が北海道コンサドーレ札幌へ、飯野七聖がサガン鳥栖へ、など、10人がチームを離れたものの、13人が加入。奥野監督は昨季からの継続を強調し、その中でも攻撃のバリエーションを増やしていく狙いを口にしており、「個性ある選手が集まってくれたと思いますので、ポテンシャルを最大限にいい形で調和させながら、相乗効果を生んでいきたい」と話した。

　昨季は最後に5勝1分けでフィニッシュしていて、奥野監督が目指すサッカーがしっかりと実を結んだことがピッチの中で表現された。今季クラブとして掲げるのが、「勝ち点50以上、16位以上」の目標。いずれも群馬の史上最高で、これをクリアすることはあくまで最初のステップになる。

　奥野監督からは「勝負の年」「継続」「一枚岩」「臨機応変「対応力」「柔軟性」「即時性」など、シーズンを戦い抜くキーワードがどんどん出てきた。「状況が刻一刻と変わる中で、できることを精一杯取り組みながら皆さんと一緒に歩んでいきたいと思います。喜び合うことを表現することで元気を作っていきたい。明るいサッカー界を担っていきます」という意欲も示している。昨季からさらなる上積みを目指して、2021年の戦いに臨んでいく。

　新しく群馬のユニフォームに身を包む選手たちの主な決意の言葉は、次の通り。

3 DF畑尾大翔（←大宮）

「大前選手にかなり熱烈に来いと言われました」
「攻撃でボールを動かして保持していく印象のチームで、守備は前からアグレッシブにボールを奪いにいくものの失点が多かったと思うので、そこを自分が改善していければと思います」
「これから強くなっていく、飛躍していくチームの礎を作っていければ」

5 DF藤井悠太 （←福岡）

「守備の部分で貢献するのはもちろんですが、攻撃につながるロングフィードも見てほしいです」
「史上最高勝ち点で終われるように、チーム一丸となってやっていきたいと思います」
「守備の選手だけでディフェンスするわけではないので、前から守備をして息を合わせたいと思います。行くときは行く、引くときは引く、というバランスが大事です」

9 FW 北川柊斗（←山形）

「特徴は貪欲にゴールに向かうプレーです」
「一丸となって全力でプレーして、ザスパのために頑張りたいです」
「勝ちにこだわるところ、球際や1対1で絶対に勝たないと負けるので、こだわってやっていきたいと思います」

16 MF久保田和音（←松本）

「特徴は、攻撃でリズムを作ったりボール回しを安定させることです。技術には自信があるので見てほしいです」
「昨シーズンの終盤にワクワクするサッカーをしていたので、このチームでサッカーがしたいという思いを強く持ちました」
「シーズンは長いので、いいときも悪いときもあるけれど、悪いときにどれだけまとまっていけるかが大事だと思います」

20 MF 中田湧大（香里ヌヴェール学院高）

「ボランチでの守備とつなぐパスで流れを作るところが得意です」
「全体でハードワークをする印象があるので、早く皆さんと試合がしたいです」
「勝利にこだわって、個人としてもチームとしても結果を出したいと思います」

22 DF 高橋勇利也（←神奈川大）

「去年の終盤の戦いを見て、1年を通してやっていたこと出たと思いました。大学でも似たサッカーをしていたので、このチームでやりたいと思いました。サポーターの皆さんの雰囲気も良くて、あのスタジアムでプレーすることを夢見て決意しました」
「目標は個人としてはリーグ戦25試合出場を掲げています。開幕スタメンを取れるように、そして目の前の勝ち点3のために毎日を全力で取り組みたいと思います」

26 FW一木立一（←東京学芸大）

「ストロングポイントは、身長（185センチ）を生かしたポストプレーです」
「大卒選手が活躍していることで話題になっているチームですので、自分もそのようにこのチームで活躍したいと思います」
「フォワードなので、2ケタ得点が目標です」
「（出世番号とされる26は）空いているということだったので自分で選びました。出世している選手が多いというプレッシャーに身を置いて活躍できる選手になりたいと思います。期待に応えられるようにがんばります」

27 MF奥村晃司（←拓殖大）

「止める、蹴るの足元の技術とゴールへのパスが出せることが特徴です」
「ボールを大事に扱うチームなので、自分の特徴であるビルドアップの部分で生きると思いました」
「大卒で活躍している先輩たちのように、1年目から積極的に試合に絡めるように、サポーターの方に早く覚えてもらえるようにしたいと思います」

36 DF 吉永昇偉（←大宮）

「昨シーズンはなかなか試合に出られず、どうしようかと思っていたところでオファーをもらいました。監督や強化部長と話して、自分がほしいと言ってくれたので決断しました」
「サイドバックとして出ることになると思いますが、3得点3アシスト以上を目標にしています」
「ビルドアップが得意なので、後ろから組み立てに参加したり攻撃でオーバーラップしてクロスを上げていくことで力になれると思います」

39 FW髙木彰人（←G大阪）

「ストロングポイントは動き出しとシュートのところです」
「しっかりつないでゴールまで向かいますし、運動量の多さもあって、攻撃のバリエーションが多いし、見ていて楽しいチームだと思っていました」
「1点でも多く勝たせるゴールを取りたいと思います。フォワード争いも熾烈になると思うので、しっかりと自分を出してアピールして1年を通して成長したいと思います」

2 DF 城和隼颯（←法大）

「ビルドアップとロングスローがストロングポイントです」
「攻守にアグレッシブなスタイルという印象で、自分に合っていると感じました」
「レイソルのアカデミーで6年間プレーしてきて、ボールボーイとしてピッチの近くで選手たちを見てきました。自分もいよいよピッチの中で戦えるチャンスをもらったのはうれしいです。小さい頃から目指してきたので、試合に出て夢を与えられる選手になりたいです」

13 DF 阿部隼人（←早大）

「左足のキックと攻撃参加が得意です」
「群馬のサッカースタイルに自分がすごくフィットしていて、とてもいいと思いました。地域の皆さまも温かく、このチームで活躍したいという思いがありました」
「試合に出ることが一番の目標で、5アシスト以上を目指して地道にトレーニングしたいと思います」

44 GK 山田晃士（←早大）

「ストロングポイントは情熱です！」
「地域の皆さまとともに成長し続けるクラブで、自分も成長したいと思って選択しました」
「（プロ選手は）幼い頃から、僕にとって輝く存在でした。次はその立場になる責任と誇りを背負って全力で頑張っていきたいです」

ザスパクサツ群馬2021選手リスト

※　☆＝完全移籍、◯＝期限付き移籍、△＝新加入
※　選手リストは2021年1月16日現在

選手たちが思い思いに決意を語った＝その1＝（写真◎THESPA）9

選手たちが思い思いに決意を語った＝その2＝（写真◎THESPA／スクリーンショット）5