目標はもちろん、J1昇格−−。1月14日、ジェフユナイテッド千葉が練習と新体制会見を行い、新シーズンをスタートさせた。森本航代表取締役社長、鈴木健仁ゼネラルマネージャー、2年目の指揮を執る尹晶煥監督はJ1昇格をはっきりと目標に掲げた。

上写真=意識改革を進めるメンバーが集結。尹晶煥監督が2年目の指揮を執る。新型コロナウイルス感染予防のため、マスク着用で質問に答えた(写真◎ジェフユナイテッド千葉)

鈴木健仁GM「意識がゆるくなった部分が」

 新しいシーズンの初めに、ゼネラルマネージャーに就任した鈴木健仁氏がはっきりと口にした。

「僕自身が昨年ジェフに来て1年間、トップチームの近くで仕事させてもらった中で、トップの選手、スタッフも長い間、J2で戦っているチームで、環境に恵まれていて気づかないうちに意識がゆるくなった部分があるのかなと感じていました。選手は今回、大幅に入れ替わりましたし、ジェフというクラブで上を目指す強い向上心を持った選手を取りたかったんです。そういう選手が多くなれば選手間の意識も変わってくると思います」

 補強の大きなテーマとして、総合的な意識改革に着手することがあったと明かす。ピッチの上でもそのテーマは重要だ。

「昨年は失点が多かったですし、得点もなかなか取れないチームでした。その中で攻撃に関しては戦い方がすごく偏っていたというか、得点のパターンも偏っていたし、相手も対策を打ちやすかったかなと。もう少し攻撃のところに手を加えたい。攻撃のバリエーションを増やさないと得点力が上がらない。その中でスタッフも入れ替えたほうがいいという思いもあって、攻撃の部分で小林慶行コーチに来てもらって、アクセントをつけてもらえるのではないかと思っていて、彼には期待しています」

 DF伊東幸敏、MF小林祐介、MF福満隆貴、MF末吉塁、MF小田逸稀、FW大槻周平、FW岩崎悠人といわゆる「頑張れる」選手が新しく加わったのが象徴的。そこに経験豊富なDF鈴木大輔が加わって、チーム全体を統率する芯が通ることになる。鈴木GMは尹晶煥監督とは徹底してコミュニケーションを図ったといい、監督の狙いが濃く反映された補強と言えそうだ。さらには外国籍選手とも交渉中であると明かしている。

 J1昇格を目標にセットした千葉で、2年目の指揮を執ることになるのが尹晶煥監督。力強く宣言した。

「まずは目標は昇格なので、勝ち点が何点かは言えませんが、平均的に見れば80以上は取らないと昇格できないと思います。そこを目指すには集中力高く、あきらめない姿を見せて勝つ試合をしなければいけないと思います。今日からその目標のためにスタートしました。多くの選手が入ったので心機一転、スタートしていきたい」

 昨年からの変化はまず守備から、とプランを明かす。

「去年の経験を生かして、もっと攻撃的な守備、そして全体的に攻撃的にできるように考えています。守備に重点を置きますが、まず攻撃的な守備を目指して今年はやっていきたい。そのためには運動量が必要だし、精神力や組織的なところも必要になってきます」

 昨年は守備のベースを固めるのに時間を費やしたが、今季は新メンバーも実績のあるメンバーばかりで期待は高まる。

「同じ船に乗っていくのでいい航海ができるようにしっかりやっていこう、お互いが助け合いながらやっていこうという話はしました。大きい目標のためには犠牲心を持ってやらないといけません」

 今年も選手にシビアに求める尹晶煥スタイルは変わらない。


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