京都サンガF.C.のMF仙頭啓矢が、さらなる活躍を誓った。横浜F・マリノスからの期限付き移籍で復帰し、前節は先発出場。新しいホームスタジアムで初めてプレーする次節に気持ちを高ぶらせている。

上写真=雨の中で行なわれた10月8日の練習で、新潟戦に向けて調整した仙頭(写真◎KYOTO.P.S.)

「コミュニケーションが一番大事」

 京都サンガF.C.から今季、横浜F・マリノスに完全移籍したMF仙頭啓矢は、9月末に期限付き移籍で京都に復帰。出場が可能になった10月4日の明治安田生命J2リーグ第24節、ジュビロ磐田戦にいきなり先発出場し、チームは2-1で逆転勝利を収めた。

 磐田戦では、前半は2トップの一角、後半は中盤でプレーした。10月8日の練習後のオンライン取材ではチームへの順応を進めていると明かし、「周囲とのコミュニケーション、連係が一番大事なので、選手の特徴などを見ながら話し合い、チームがやっていることを意識して練習した。守備面でやらなければいけない課題があるので、意識して、早く理解するようにしています」とコメントしている。

 昨季J1王者の横浜FMで得たものを、古巣で伝えていくことも意識しているという。公式戦出場の機会は少なかったものの、「チャンピオンチームで練習して、試合にも何回か出させてもらい、J1のトップレベルを体感できたことはよかった」と振り返る。その上で「京都がオファーしてくれたことは、すごくありがたかったので決断しましたが、F・マリノスのレベルの高さ、強度は半年間で体に染み付いた。どのチームに行っても絶対に忘れてはいけないと思うし、還元していかなければいけない」と力強く言った。

 10月10日の第25節ではアルビレックス新潟と対戦する。「前線に強い外国籍選手がいて、サイドハーフには縦に勝負して、個人ではがしてくる選手がいる印象。我慢強く守りつつ、攻めていくことが大事」とイメージを語った相手との一戦は仙頭にとって、今季から使用しているサンガスタジアム by KYOCERAで初めてプレーする一戦となる。

 完成前も現地に行ったことがなく、初めて訪れるという新スタジアムでのプレーを、仙頭は「すごく楽しみ。素晴らしいスタジアムだと思うし、選手としてモチベーションも上がる。ワクワクしています」と喜んだ。一方で「いまは何よりも勝ち点3が大事な状況。ホームであまり負けていないので、しっかり勝ちに貢献できるようにしたい」という気持ちも忘れていない。

 久しぶりの地元でのプレーに「ファン・サポーターの皆さんの、いまの僕への期待は、去年とは違うと思う。期待が高まる中でどういうプレーをするのか、というプレッシャーはある」と本音も。それでも「何よりも大事なのはチームが勝つこと。自分自身も結果、数字にこだわって、期待に応えなければいけないと思っている」と、連勝に向けて強い意気込みを示した。


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