東京ヴェルディの永井秀樹監督がヴァンフォーレ甲府戦(30日)を前にオンラインで取材に応じた。前節、ギラヴァンツ北九州を下した勢いを駆って上位チームを叩き、その差を詰めたいところ。指揮官が連勝への意欲を語った。

上写真=永井監督は上位との差を詰める絶好の機会に必勝を誓った(写真◎J.LEAGUE)

一つ取れたのであと二つ!

 北九州との激闘を終えて、中2日で今度は甲府と対戦する。甲府戦のあとには、さらに中2日で大宮アルディージャ戦が待っている。1週間で難敵と3試合をこなすハードな日程を、いかなる成績で終えられるか。永井ヴェルディにとっては、極めて重要なテーマと言える。

 まず、最初の大一番、北九州には1-0で勝利を飾った。

「自分自身も強く伝えましたが、おそらく実際に戦った選手たちが一番、前回の試合の悔しさがあったと思います。とくに今回の試合で点を取った小池純輝は、前の試合で決定機に近いものがあった中で決め切られず、今回は必ず決めていやるという強い気持ちがあったから、あの素晴らしいゴールにつながったんじゃないかと思います。(翌日)話してもそのようなことは言っていましたし、やはり、そういう強い気持ちというのは大事だなと」

 アウェーで北九州と戦った14節(8月23日)の試合は1-2でいいところなく敗れていた。その悔しさをもって、後半戦のスタートである22節(9月27日)の試合に臨み、リベンジを果たすことができた。明日30日の甲府戦は、また異なる流れでの試合になる。

 リーグ再開から2分け1敗と勝ち星がない中で迎えた前回の対戦では(開幕戦も含めれば2分け2敗の4戦未勝利だった)、東京Vがホームで4-2と甲府に快勝。持ち味を存分に発揮し、進む道に間違いはないと自信を深めることにもなった。

「前半戦の対戦はわれわれにとって非常に良いゲームだった。今回もそれを継続しながら、ベースの部分で少し上積みできるようにと考えています。前回は非常にきれいに崩すことができましたが、そこから甲府も進化してるでしょうし、うまくやれるように良い準備をしたい。甲府戦から中2日で大宮戦もあるので、一番いいプランで行きたいと思っています」

 北九州戦とは異なり、今度は相手が雪辱を誓っている側だ。受けに回って持ち味を発揮できないような戦いは避けなければならないだろう。前回同様に的確にポジションを取り、ボールを保持し、走力で上回って、ゴールを重ねたいところ。

「上を叩いていくしかない。一つ取れたので(=北九州に勝てたので)、あと二つ取るために、まずは目の前の試合に集中していきたい。
 われわれのサッカーの質を上げるという点で、タイミングだったり、コンビネーションがすごく大事になると思います。北九州戦を見れば、多少を押し込まれる状況でもしのげる強さも付いてきていますが、さらにチーム力を上げていきたい」

 北九州に勝ち、甲府も下して、順位は下だが前半戦で惜敗した大宮戦へ。中2日が続く3連戦で目指すは勝ち点9の獲得。ホップ・ステップ・ジャンプで、さらなる上位を目指す。


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