9月2日、明治安田生命J2リーグは第16節が開催され、ギラヴァンツ北九州は栃木SCと敵地・栃木県グリーンスタジアムで対戦。西谷優希、明本考浩のゴールで栃木SCに2点をリードされるも、後半に町野修斗と鈴木国友の得点で引き分けに持ち込み、勝ち点1を得た。

上写真=北九州の高橋大悟が相手と競り合う(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月2日 J2リーグ第16節(@栃木グ:観衆1,158人)
栃木 2-2 北九州
得点:(栃)西谷優希、明本考浩
   (北)町野修斗、鈴木国友

・栃木メンバー◎GK川田修平、DF溝渕雄志、高杉亮太、田代雅也、瀬川和樹、MF大島康樹(80分:有馬幸太郎)、佐藤祥(85分:岩間雄大)、西谷優希(85分:禹相皓)、森俊貴、FW明本考浩(73分:榊翔太)、矢野貴章

・北九州メンバー◎GK永井堅梧、DF福森健太(83分:野口航)、岡村和哉、村松航太、永田拓也、MF新垣貴之(83分:内藤洋平)、高橋大悟、加藤弘堅(56分:藤原奏哉)、椿直起(62分:佐藤亮)、FW町野修斗、ディサロ燦シルヴァーノ(62分:鈴木国友)

「普通は負けていると思いますけれど…」

 前節まで9連勝中の北九州だったが、この日は栃木の守備に苦しんだ。前半は得点ランク2位の9得点を挙げているFWディサロ燦シルヴァーノと、5得点の町野修斗が仕事をさせてもらえず。シュート数は「0」に抑え込まれた。

 前半30分には栃木に先制点を許す。左サイドバック瀬川和樹のクロスを一度はクリアしたものの、こぼれ球をMF西谷優希に拾われ、右足で強烈なミドルシュートを叩き込まれた。

 さらに、後半立ち上がりにも失点。5分に瀬川のスローインを受けたFW明本考浩にゴールネットを揺らされた。明本が胸トラップした瞬間、北九州の守備陣の寄せが甘くなったところで左足を振り抜かれた。

 2点を追う北九州は、2失点目の直後に1枚目の交代カードを切る。ボランチの加藤弘堅に代えて、藤原奏哉を投入した。さらに、その6分後には攻撃陣を2枚代え。小林伸二監督はMF佐藤亮を右サイドに、FW鈴木国友をトップの位置に送り込んだ。

 すると後半29分に交代策が実る。鈴木のパスを受けた町野が右足シュート。ボールは相手DFに当たってゴールネットに吸い込まれた。

 1点を返して勢いに乗った北九州はたたみ掛ける。後半37分にはDF岡村和哉のロングボールをDF永田拓也、MF新垣貴之、町野とつなぎ、最後は鈴木がゴールに沈めた。途中出場の鈴木は1ゴール1アシストの活躍となった。

 北九州は逆転ゴールこそ奪えなかったものの、2点差を追いつき敵地で勝ち点1を獲得。連勝は「9」で止まったが、無敗は10試合にまで継続させた。

「前半は(相手の)プレスを最終ラインが受けて、(パスを)回せなかったというより、(ボールを)持ち出すまで至らない。(選手が)パスコースを探すところがちょっと目につきました。後半はパスコースをたくさん作って、テンポよくボールが回り出して、スペースへ飛び出す、パスコースを作るという連動ができていた。(試合の)入り方が悪くて、普通は負けていると思いますけれど、うちはこの勝ち点1を取って帰れるのは大きい」

 北九州の小林監督はこのように試合を振り返り、さらにこう続ける。

「(今後は)前後半ともこのような入り方にならないように、次のゲームに備えたいと思います」

 連勝が止まり、反省点を次に生かす。経験豊富な指揮官の下、北九州はさらに勝利を狙っていく。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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