Jリーグ初の有観客試合となる7月10日のファジアーノ岡山対ギラヴァンツ北九州戦で、観客のスタジアム内への入場が17時から始まった。19時の試合開始に向け、ファン・サポーターが久しぶりに観客席へと足を踏み入れている。

上写真=メインスタンドへと向かうゲートからスタジアム内に入場する岡山サポーター(写真◎石倉利英)

17時から入場開始

 新型コロナウイルスの影響による各種イベントの開催制限が7月10日に緩和され、Jリーグもリモートマッチ(無観客試合)から有観客試合に移行する。同日に行なわれるのは、19時から岡山市のシティライトスタジアムで行なわれるJ2リーグ第4節、ファジアーノ岡山対ギラヴァンツ北九州のみで、再開後初の有観客試合となる。

 各エリアへの入場ゲート前には、岡山の運営規定で場所取りのシート貼りが可能になる15時が近づくにつれて多くの人々が集結。午後の勤務を休んで14時過ぎにスタジアムに到着したという岡山市在住の50代男性は「DAZNで試合を見たり、リモート応援システムで応援してきましたが、やっと生で試合を見ることができる。うれしいです」と笑顔で語った。

 いつも母と娘で並んで観戦しているという岡山市在住の親子も「中断期間中はクラブや選手のSNSで情報を集めていました。待ちに待った試合なので、楽しみで仕方ない」と笑顔。ただ「座れる場所が決まっているそうなので、近い座席を取れるかどうか心配です」と気にしながらスタンドへと向かった。

 Jリーグの新型コロナウイルス対策ガイドラインが定めたルールでは、7月中の観客数は5000人以下、または収容制限の50パーセント以下の、どちらか少ない方が上限で、シティライトスタジアムの上限目安は3500~4000人。使用できる座席は距離を空けて決められており、声を出しての応援、手拍子、ハイタッチなどは禁止されている。
 
 いつもと異なる観戦となるはずだが、久しぶりにスタジアムに足を踏み入れるファン・サポーターの目は一様に輝いていた。かつては当たり前だった観客に見守られながらの戦いが、4カ月半の空白を経て再スタートする。

現地取材・写真◎石倉利英


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