J2のV・ファーレン長崎は31日、MF中村北斗が現役を引退し、アビスパ福岡U-18コーチに就任することを発表した。地元出身の中村は18年に長崎へ加入し、昨シーズン限りで契約満了となっていた。

上写真=18年から長崎に在籍した中村(写真◎J.LEAGUE)

プロ生活16年、4クラブでプレー

 長崎県出身の中村は喜々津中を卒業後、高校サッカー界の名門である国見高へ進学し、1年時からレギュラーとして活躍。粘り強い守備を武器にエースキラーとして名を馳せ、2年時には同級生の平山相太氏、兵藤慎剛(現・仙台)らとともにインターハイと全国高校選手権で2冠を達成した。なお、全国高校選手権では3年連続で決勝のピッチに立っている。

 高校卒業後、04年に福岡に加入してプロキャリアをスタートさせ、09年にFC東京、14年に大宮へ移籍し、15年から古巣の福岡に復帰。同年のJ1昇格プレーオフ決勝では終了間際に貴重な同点ゴールを奪い、チームを5年ぶりのJ1復帰に導いた。18年より地元クラブの長崎へ完全移籍で加入したが、ケガの影響もあり1年目は公式戦に出場できず、昨季もリーグ戦2試合の出場にとどまり、シーズン終了後にクラブから契約満了が伝えられていた。

 中村はクラブ公式サイトで、「V・ファーレン長崎で2年、福岡で計8年、FC東京で5年、大宮アルディージャで1年。16年間、お世話になったチームのファンの皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。サッカー選手として幸せな時間を過ごすことができました。福岡でプロ生活をスタートし、東京、大宮でプレーができ、最後は地元の長崎でプレーできたことを本当にうれしく思います!応援してくれた皆さんに心より感謝いたします」と現役引退を報告。また、引退とともに福岡U-18コーチへの就任が決まったことを伝え、「これからは、新しいサッカーを発見できるかもしれません!教える立場として、これからもサッカーを楽しみたいと思います」と抱負を綴り、「最後になりますが、本当に、本当にありがとうございました!」と締めくくった。

中村北斗(なかむら ほくと)
■生年月日
1985年7月10日(34歳)
■ポジション
MF
■身長/体重
167cm/69kg
■出身地
長崎県
■経歴
喜々津SSC→長崎FC→喜々津中→長崎FC→国見高→アビスパ福岡→FC東京→大宮アルディージャ→アビスパ福岡→V・ファーレン長崎
■通算出場記録
J1:115試合/7得点
J2:136試合/10得点
リーグカップ:24試合/0得点
天皇杯:16試合/0得点


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