明治安田J1リーグ第21節が6月21日に行われ、柏レイソルは京都サンガF.C.を迎えた。2位と3位の直接対決は、サッカースタイルの違いもあって白熱したが、結果は3-3というドロー。柏が常にリードを奪う展開ながら、京都が3度とも追いつく粘りを見せた。

上写真=柏の細谷真大と京都の麻田将吾という交代選手同士のバトル。ともに最後までゴールを狙い続けた(写真◎J.LEAGUE)

■2025年6月21日 J1第21節(観衆:12,954人@三協F柏)
柏 3-3 京都
得点:(柏)小泉佳穂、垣田裕暉、原田亘
   (京)米本拓司、長沢 駿、川﨑颯太

画像: ■2025年6月21日 J1第21節(観衆:12,954人@三協F柏) 柏 3-3 京都 得点:(柏)小泉佳穂、垣田裕暉、原田亘 (京)米本拓司、長沢 駿、川﨑颯太

84分に京都が3度目の同点弾

 左サイドを面白いようにパスで崩して小屋松知哉が抜け出しクロス、中央で小泉佳穂がヘッドで突き刺した19分の先制ゴール。右でワイドの久保藤次郎が内側を走った原田亘を使い、折り返しが跳ねたところを垣田裕暉が軽快なバイシクルシュートで決めた31分の2点目。まさに、今季の柏の楽しさが詰まった前半の2ゴールだった。

 24分に京都の米本拓司に1点を返されたシーンを除けば、思い通りの試合運び。得点のシーン以外にも、京都の出足を嘲笑うかのように逆を突いてプレスを無効化し、鮮やかなコンビネーションであらゆるエリアから突破するシーンが何度も何度も続いた。

 京都は後半に逆襲する。ハーフタイムに2人を交代させて前線を組み換え、長沢駿を頂点に、奥川雅也を右に送り込み、原大智を左に回すと、これがいきなり結果につながった。

 57分、スローインの流れで原が左からクロス、中央に飛び込んだ長沢がダイビングヘッドで突き刺して、自身J1通算50ゴール目で京都がまたも追いついた。

 京都は65分にパトリック・ウィリアムと佐藤響を投入して4バックから3バックにシフトチェンジ。ミラーゲームにして押し込む勢いをつけたが、それを振り切ったのは、柏のセットプレーだった。74分、右CKを小泉が素早く中央へ送ると、GKとDFが触りきれず、原田が押し込んでまたも柏が前に出た。

 ところが、三たび京都が追いつくのだ。左サイドに運んでから奥川雅也が戻りながらクロス、長沢の奥から川﨑颯太が飛び込んできて右足でつつくように流し込み、84分に3-3に追いついてみせた。

 ともに3ゴールが飛び出した乱戦は、結局このままドロー。京都の曺貴裁監督は「勝ち点ゼロでもおかしくなかった」と振り返ったが。上位決戦は勝ち点1ずつを分け合う結果となった。


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