5月18日の明治安田J1リーグ第17節で、ファジアーノ岡山とアルビレックス新潟が対戦した。岡山は6試合、新潟は3試合未勝利と、苦戦が続くチーム同士の一戦は、1-1で迎えた後半に決勝ゴールを奪った岡山が勝利。ホームの大声援の後押しを受けてトンネルを抜け、勝ち点3を積み上げた。

上写真=序盤から1点ずつ取り合った接戦は、後半の決勝ゴールで岡山が7試合ぶりの勝利(写真◎石倉利英)

■2025年5月18日 J1リーグ第17節(@JFEス:観衆14,666人)
岡山 2-1 新潟
 得点:(岡)江坂任、一美和成
    (新)長谷川元希

広島戦以来の勝利

 立ち上がりの10分、左サイドでFKを得た岡山はMF田部井のキックをFW江坂がヘッドで合わせて先制。今季加入した背番号8が岡山での初得点を決め、早々にリードを奪った。だが新潟も15分、少ないチャンスを生かして追いつく。ハーフウェーライン付近でMFダニーロ・ゴメスが相手DFからボールを奪うと、こぼれ球を拾ったMF長谷川が高速ドリブルで一気にゴール前まで運び、右足でネットを揺らして1-1とした。

 その後は岡山が攻勢を強めたものの、20分にDF鈴木が左足で狙ったシュートはわずかに右に外れ、25分にCKから鈴木が放ったヘッドは新潟GK吉満が好セーブ。押し込みながらも2点目を奪えず、1-1で前半を終えた。

 後半の立ち上がりは新潟が押し気味に進めたものの、55分に左からのセンタリングをダニーロ・ゴメスがヘッドで狙ったシュートは上に外れる。ピンチをしのいだ岡山は、エリア内でパスを受けたFW一美が突破を図ったところで、新潟DF舞行龍のファウルを受けてPKを獲得。これを一美が自らど真ん中に決めて勝ち越した。

 その後は岡山が主導権を握り、新潟のビルドアップを何度も寸断して追加点を目指すが、63分にMF加藤の左からのセンタリングをMF藤田がヘッドで狙ったシュートがわずかに右に外れるなど、勝利に近づく3点目を奪えない。

 新潟はなかなか良い形を作れず、終了が近づくとファン・サポーターから「恥ずかしくないのか!」との声も飛んだ。ようやくアディショナルタイムに入って相手ゴール前で攻め込む時間を作ったものの、岡山もぎりぎりのところで防ぎ、決定機を作らせず、そのまま1点差で逃げ切り。第10節でサンフレッチェ広島との『中国ダービー』を制して以降は2分け4敗、ホームでは連敗を喫していたが、久しぶりの勝ち点3となった。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・岡山:GKスベンド・ブローダーセン、DF立田悠悟、田上大地、鈴木喜丈(89分:工藤孝太)、MF佐藤龍之介、藤田息吹、田部井涼(81分:竹内涼)、加藤聖、FW木村太哉(67分:岩渕弘人)、一美和成(67分:ルカオ)、江坂任(81分:神谷優太)

・新潟:GK吉満大介、DF藤原奏哉、ジェイソン・ゲリア、舞行龍ジェームズ、堀米悠斗(58分:橋本健人)、MF新井泰貴、星雄次(79分:矢村健)、ダニーロ・ゴメス(79分:太田修介)、長谷川元希、奥村仁(58分:小見洋太)、FW笠井佳祐(58分:高木善朗)


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