5月3日の明治安田J1リーグ第14節で浦和レッズと東京ヴェルディが対戦した。4連勝と好調の浦和は前半のうちに松尾佑介と渡邊凌磨が決めて優位に試合を進めると、後半には谷口栄斗が退場するなど苦境の東京Vを圧倒して、ついに5連勝を達成した。
上写真=渡邊凌磨を中心に喜びの輪。浦和が完勝で5連勝だ(写真◎J.LEAGUE)
■2025年5月3日 J1第14節(観衆:52,429人@埼玉)
浦和 2-0 東京V
得点:(浦)松尾佑介、渡邊凌磨

東京Vは退場者も
浦和レッズが軽々と東京ヴェルディをかわして快勝し、これで2016年以来、9年ぶりの5連勝だ。
序盤からずっと浦和が試合を支配した。その最初は開始早々の6分で決めた松尾佑介のゴール。
左サイドでマテウス・サヴィオが右足のアウトサイドで左前に送るパスで前進し、受けた松尾がカットイン、シュートフェイントを挟んでさらに中に入ってシュートを放つと、DFの足をかすめて少しホップするようにゴール右に飛び込んだ。
31分には渡邊凌磨が追加点。右CKを金子拓郎が短く出し、マテウス・サヴィオがクロス、クリアされるが、こぼれ球を渡邊がダイレクトで蹴り込んで、余裕の試合運びを見せた。
東京Vはなかなかボールを思うように動かせず、迷いを見せた瞬間に浦和のプレスの餌食にあって、相手陣内に運ぶのも一苦労だった。
後半に翁長聖を右ウイングバックにおいてマテウス・サヴィオを封じ、右シャドーに齋藤功佑を投入して高い位置にポイントを作るが、ボックス内に進入することはほとんどできなかった。
後半の最初はやや東京Vの勢いを受ける形になった浦和だが、その時間をやり過ごすと、また前半のようにボールを動かし続けた。
東京Vにさらに襲いかかった不運は、73分の谷口栄斗の退場。抜け出した髙橋利樹を後ろから手をかけて倒してしまった。すでに5人の交代枠をすべて使ったあとでの退場でもあり、なんとか前に運ぼうにも一人少ない難しさを覆すことはできなかった。