4月29日の明治安田J1リーグ第13節で、サンフレッチェ広島とアルビレックス新潟が対戦した。前節まで3連敗の広島、今季まだ1勝の新潟と、浮上のきっかけをつかみたいチーム同士の対戦は、前半は広島が優勢に進めたものの無得点。新潟は後半に入ってチャンスを作り始めると、終盤にMFミゲル・シルヴェイラが決勝点を奪い、今季2勝目を挙げた。

上写真=新潟はミゲル・シルヴェイラ(中央)が決勝点。試合が終わると選手たちは抱き合って喜びを分かち合った(写真◎石倉利英)

■2025年4月29日 J1リーグ第13節(@Eピース:観衆25,246人)
広島 0-1 新潟
 得点:(新)ミゲル・シルヴェイラ

85分の決勝点

 ホームで連敗を止めたい広島は立ち上がりから勢い良く相手ゴールに迫り、ボール奪取後の素早い前線への展開で得点を狙う。だが18分、MF中村の右からのセンタリングをMF川辺がヘッドで狙ったシュートが左に外れるなど、チャンスを生かすことができない。

 広島は29分にもMF菅のFKをDF佐々木がヘッドで合わせるが、新潟GK吉満の好セーブに阻まれる。新潟は押し込まれながらもカウンターを狙い、34分に中央を破ってDF橋本が抜け出したが、左足シュートはクロスバーの上に外れた。
 
 スコアレスで迎えた後半、前半だけで11本のシュートを放った広島の攻撃の勢いが衰えると、新潟も相手のプレッシャーをかいくぐって敵陣深くまで攻め込む回数を増やしていく。49分には左サイドを崩してDF藤原が左足で狙う決定機を作ったが、大きく上に外れた。
 
 どちらも選手交代で流れを引き寄せようとするが、思うように良い形を作れず、こう着状態が長く続いた。しかし終盤に入った85分、新潟が均衡を破る。MF奥村の左からのセンタリングをMF長谷川がヘッドで流し、ファーサイドで待っていたMFミゲル・シルヴェイラが右足ボレーで合わせてネットを揺らした。

 今季ブラジルから加入した新外国籍選手の来日初ゴールが決勝点となり、新潟がうれしい今季2勝目。勝ち点を12に伸ばし、暫定17位に浮上した。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・広島:GK大迫敬介、DF塩谷司、荒木隼人、佐々木翔、MF中村草太、井上潮音(64分:前田直輝)、田中聡、菅大輝(73分:東俊希)、川辺駿(84分:松本大弥)、FW加藤陸次樹(73分:越道草太)、ジャーメイン良(84分:茶島雄介)

・新潟:GK吉満大介、DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ(60分:ジェイソン・ゲリア)、稲村隼翔、橋本健人、MF星雄次、新井泰貴(81分:秋山裕紀)、小見洋太(73分:ダニーロ・ゴメス)、奥村仁、FW小野裕二(73分:長谷川元希)、笠井佳祐(81分:ミゲル・シルヴェイラ)


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