上写真=山田新(右)と谷口栄斗のバトル。ともに譲らずに0-0のまま勝ち点を分け合った(写真◎J.LEAGUE)
■2025年4月20日 J1第11節(観衆:21,870人@U等々力)
川崎F 0-0 東京V

前半のシュートは2本対1本
選手たちが気にしたのが、風だ。川崎フロンターレも東京ヴェルディも、多かれ少なかれ、風への対応が必要だったことを選手たちが振り返った。
前半、追い風に乗ったのは東京V。相手陣内でプレーする機会が多かったが、崩しにかかろうとするパスでミスが繰り返されて、深くまで入り込んでいけない。例えばドリブルやワンツーでスイッチを入れることも少なく、淡々とボールを回しては戻すかミスになる、というローテンポだった。
川崎Fも同様で、こちらは向かい風の影響を強く受けてなかなか前にボールを運べない。
前半も終わりの頃になって動きが出始め、東京Vが38分に福田湧矢がきれいなターンからラインを破って縦に運んでスルーパス、木村勇大がシュートを放ったが、木村のポジションがオフサイドだった。川崎Fは40分に河原創のスルーパスで山本悠樹がポケットに入るボランチコンビの攻撃、山本の縦パスを山田新がペナルティーエリア内で落として脇坂泰斗が左足で狙うなど、形を作り始めた。
それでも、前半のシュート数は川崎Fが2本で東京Vが1本と寂しい内容に。
後半は東京Vが向かい風に苦しみ、川崎Fは追い風に乗ることになって、今度は川崎Fがピッチを広く使いながら押し込んでいった。
79分にはお互いにゴールに向かい合った。まず東京Vは森田晃樹が左に振って山見大登がカットインからシュートを狙うが打ちきれず、これをブロックしたこぼれ球をマルシーニョが拾って川崎Fがカウンター、裏に抜けたエリソンが右に持ち込み、切り返して狙おうというところでカバーに戻った谷口栄斗にクリアされた。
ラストプレーでも川崎Fが迫り、CKの流れから大関友翔の浮き球のパスに丸山祐市がヘッドで飛び込んだが、GK正面。
どちらも攻めきれずにゴールを割れず、静かな結果になった。