サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が、戦国武将さながらの甲冑(かっちゅう)姿を披露した。練習場がある自治体がスポンサーとなって行なわれる次回ホームゲームのPRの一環。川村拓夢と東俊希を従え、威風堂々とした姿を見せている。

上写真=5月27日のホームゲームをPRするため、戦国武将となって凛とした表情を見せる(左から)川村、スキッベ監督、東(写真◎石倉利英)

クラブ名の由来となった毛利元就

 3人が戦国武将の姿となったのは、5月27日14時からエディオンスタジアム広島で行なわれる明治安田生命J1リーグ第15節・湘南ベルマーレとのホームゲームをPRするため。この試合は『安芸高田市DAY』として、練習場の安芸高田市サッカー公園の所在地・広島県安芸高田市がスポンサーとなって行なわれる。

 現在の安芸高田市吉田町で生まれ、戦国時代に中国地方を1つにまとめた武将・毛利元就は、3人の息子たちに協力の大切さを教えた『三矢の訓』で知られ、これがクラブ名のサンフレッチェの由来となっている(日本語の『三』と、イタリア語の『フレッチェ(矢)』を合わせて作った造語)。同市はトップチームだけでなく、ユースの練習拠点となっており、ユースの選手が暮らす三矢寮もあるクラブのマザータウン。毎年開催されている『安芸高田市DAY』では市民応援団が結成されており、今年も1200人がスタジアムに向かう予定だ。

 4月下旬に行なわれた撮影では、スキッベ監督が毛利元就、広島ユース出身で高校時代を同市で過ごした川村が元就の長男(嫡男)の毛利隆元、同じく広島ユース出身の東が三男の小早川隆景となり、完璧な甲冑姿でグラウンドに登場。並んでポーズを取っているうちに気分が高揚したのか、スキッベ監督がまさしく総大将のように「ヤー!」と大声で叫び、予定外の行動に東が「びっくりした!」と目を丸くする一幕もあった。

 スキッベ監督は「とても素晴らしい気持ちです」と語り、「それに、隣には本物のサムライがいる。2人がサンフレッチェを守ってくれているのが素晴らしい」と笑顔。川村は甲冑について「とても重たいです。これを着て戦っていた昔の人はすごい」と驚き、東も「重たくて、歩くのも大変です。サッカーが楽に感じるので、しっかり走って頑張りたい」と語っていた。

 湘南戦は3試合ぶりのホームゲーム。川村は「熱いプレーを見せたい」と意気込み、東は「僕は安芸高田市で育ったので、地元の人たちに勇気を与えられるプレーを見せたい。点を取ります!」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


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