セレッソ大阪に加入した香川真司が5日、都内で復帰会見を行った。背番号はかつても背負っていたクラブ伝統の8番に決定。同席した森島寛晃・代表取締役社長からユニフォームを手渡されると、その重みをしっかりと受け止め、12年半ぶりの帰還で、トップ3を目指すクラブの力になりたいと語った。

上写真=都内で復帰会見を行ったセレッソ大阪の香川真司(写真◎サッカーマガジン)

このタイミングがベストだと思った

「2022年のワールドカップが終わり、そこまでは自分の中でヨーロッパでやるというのは決めていて、そのあとは自分の中でどう感じるか。それを非常に大事にしていました。そのタイミングで手術をしたりして、リハビリをしながらこの先のことを考える時間があって、その中でこのタイミングがベストだと思ったので決断しました」

 復帰会見の席で、香川は12年半ぶりに古巣への復帰を決めた理由について説明した。近年は、ケガもありその力をピッチ上でなかなか示せなかった。10番を背負ってプレーした2018年のロシア・ワールドカップ以降は2019ー2022シーズンにスペイン2部のサラゴサで31試合に出場したが、ギリシャのPAOKでも昨シーズンからプレーするシント=トロイデン(ベルギー)でも常時出場とはならなかった。

 今回のC大阪加入は文字通り、心機一転となる。背番号はかつて背負っていたクラブ伝統の8番に決まった。

「セレッソにとって背番号8は非常に歴史のある、森島(寛晃・社長)さんが背負われていて、僕自身も背負わせていただき、このタイミングでこの背番号をつけることは非常に光栄ですし、その意味は理解しています。自分自身が自分らしくその番号を大きなものにしていければいいかなと思います」

 新シーズンがどんなフォーメーションでどんな戦いを選択するのかは、まだわからないが、香川は「ポジションに関してはあまり意識していない。監督が求めるポジションを僕自身は準備したい」と、チームの求めるものを体現していくと語る。すでにあるベースにプラスアルファを与えられるように、「(周囲と)コミュニケーションを取りながら進めていけたら」と意欲を示した。

 チームは小菊昭雄監督のもとでJリーグカップファイナルに2年連続で進出するなど地力をつけており、経験を積んだ選手の数も多い。当然、し烈なポジション争いが予想されるが、香川は「僕が18歳であろうが、今は33歳ですけど、横一列で競争は競争なので、そういう厳しさは僕自身も経験してきました。年齢は関係ないというのはこのサッカー界ですごく感じているところ。だからこそ自分ももっと飛躍したいし、成長していきたい」と意気込む。

 会見に同席した森島社長も「ピッチに立ち、チームを勝たせて、勝利に向かってやっている姿を、チームのみんなにも、Jリーグ全体にもしっかり示してくれると思っています。そういった姿をぜひ皆さんに見ていただきたいし、それがチームの大きな力になる」と期待を寄せた。

 今年の12月にクラブは創設30周年を迎える。香川は先導者となり、悲願のリーグ制覇を成し遂げて節目を祝うことができるかーー。


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