J1参入プレーオフは、いよいよ決定戦を迎える。11月13日に行われるのは、J1で16位の京都サンガF.C.と、J2で4位となってプレーオフを勝ち上がってきたロアッソ熊本の激突だ。プライドをかけてぶつかり合う一戦を前に、両チームの監督と選手が思いを明かした。

上写真=京都からチョウ・キジェ監督と上福元直人が、熊本から大木武監督と佐藤優也が会見に参加した(写真◎スクリーンショット)

高校の先輩・佐藤と後輩・上福元が対決

 11月16日、J1参入プレーオフ決定戦が行われる。J1で16位の京都サンガF.C.が、J2で4位となってプレーオフで大分トリニータ、モンテディオ山形を連破したロアッソ熊本を迎える構図だ。

 京都は最終節でジュビロ磐田と0-0で引き分けて、プレーオフに回ることが決まった。チョウ・キジェ監督は意気消沈するどころか、「もう1試合、我々のフットボールを進化させて皆さんに見せる機会をもらった」と闘志を燃やしている。

 熊本の大木武監督はJ1クラブとの対戦を謙虚に迎える。「私たちはJ2ですし、J2の中でもJ3から上がってきたばかりの新参者です。チャレンジャーの気持ちを全面に出して、敬意を持って戦いたい」とアウェーでの一発勝負に備えている。

 会見に登場した選手は、熊本が佐藤優也、京都が上福元直人だ。ともにGKで、しかも市立船橋高の先輩後輩という関係。4学年差なので高校時代に一緒にプレーした経験はないが、先輩の佐藤が「プライベートでも仲良くさせてもらっているので、コメントを控えましょう」と笑わせれば、上福元は「優しく温かい先輩」と佐藤を立てながらも「上下関係は持ち込まずに全力で戦いたい」と引き締めた。

 プレーオフの2試合をともに2-2で終えて、上位チームとして勝ち抜いてきた熊本が、初めて自分たちよりも上のチームと戦う決定戦。大木監督は「チョウ監督のサッカーは今年だけではなく以前からわかっています。持っている雰囲気がすべて同じとは言わないけれど、匂いは感じるので、しっかり敬意を払って尊重して、準備をして戦っていきたい。それだけです」と全力を注ぐ。

 京都はホームのサンガスタジアムで戦えるメリットもある。チョウ監督は「終わったあとに全員がお互いを讃えられるようなゲームになれば、スタジアムが非常に壮大で、みなさんが勇気をもらえる空間や時間になってくれると想像しています」と、その瞬間をイメージする。もちろん勝者として迎えることも。


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