浦和レッズが立て直しに集中している。ルヴァンカップ準決勝第2戦のセレッソ大阪戦とJ1第31節のサンフレッチェ広島戦で連続4失点。守備の崩壊がチームから自信を奪った。パスをつなぐ強みをハイプレスで抑え込まれた形だが、次のサガン鳥栖も手強い相手。リカルド・ロドリゲス監督はどう切り崩していくか。

上写真=リカルド・ロドリゲス監督は「相手を見ながらどう守備をするか」の改善に取り組んだという(写真◎スクリーンショット)

「早く勝利の道に戻りたい」

 ●0-4セレッソ大阪、●1-4サンフレッチェ広島。

 2試合続けての4失点で、浦和レッズが苦しんでいる。9月に入ってから、つまりAFCチャンピオンズリーグで決勝進出を決めたあとは、公式戦で1勝3分け3敗だ。

 ルヴァンカップ準決勝第2戦、J1第31節のここ2試合で計8失点。リカルド・ロドリゲス監督は「セレッソは素早いプレスで、こちらが可変する時間を与えてくれませんでした。広島はよりマンツーマン気味に止めてきました」と、いずれもハイプレスを食らった上で、それぞれの守備の違いに対応しきれなかった悔しさをのぞかせる。

 直近の広島戦では「迷い」を指摘する。

「よりつないでいくのか、シンプルに蹴るのか、選手たちの中で迷いがあったように思えます。それに関する発言もあったりしました。前半の終わりの方ではつないで決定機を作ることもできたので、つなげると感じた選手と、相手のプレスがハマっていてやりにくい、と考えていた選手で気持ちが分かれていたかもしれません」

 昨年よりも高い順位で、つまり、5位以上を目標と公言するだけに、残り4試合は勝たなければならない。現在は勝ち点40で9位。5位は鹿島アントラーズで、勝ち点は47。

 だが、サガン鳥栖、北海道コンサドーレ札幌、横浜F・マリノス、アビスパ福岡と、ひとくせもふたくせもある手強い敵が待ち構える。まずは、鳥栖から勝ち点3を奪わなければならない。

「とてもいいチームだと思います。戦術を豊富に持っていてバリエーションがあります。ゴールキーパー(朴一圭)も足下の技術が高く、短いボールだけではなく、長いボールも精度が高い。後ろは2枚で回すときも3枚で回すときもあって、相手によって変えてきて、強度も高く球際も強いと思います」

 数多く身に着けた戦い方のどれを選択してくるのかは試合が始まってみなければわからないが、注意するポイントは2つ。

「キーパーも参加するビルドアップに気をつけたいと思います。ポゼッション率が高く、ボールを持たせると非常に奪いにくいチームです。そして、岩崎(悠人)の強度や能力が高いので、チームに勢いをつける存在として、ここにも気をつけないといけないと思います」

 広島戦のマンツーマンハイプレスをかいくぐる方法として「もう少しシンプルに蹴る場面があっていいのかもしれません」と振り返ったリカルド・ロドリゲス監督。長短のバランスのいいパスの組み合わせが、鳥栖のパワーをひっくり返すカギになるかもしれない。


This article is a sponsored article by
''.