10月3日、鹿島アントラーズの荒木遼太郎が練習後のオンライン取材に応じた。チームは1日のJ1第31節FC東京戦に敗れ、リーグ戦では岩政監督体制になってから1勝4分け2敗と振るわない。それでも、天皇杯優勝を目指し、5日の準決勝ヴァンフォーレ甲府戦に臨む。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう荒木遼太郎(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「準決勝をホームで戦えるのはプラスでしかない」

 およそ1カ月ぶりにホームで行なわれたリーグ戦前節FC東京戦でも勝利を奪うことができず、苦しい戦いが続いている。リーグ戦では第25節福岡戦を最後に白星に見放されているが、一方で天皇杯ではベスト4入りし、10月5日に準決勝甲府戦を戦う。カシマスタジアムで開催される一戦でもあるだけに、是が非でも勝って決勝進出を決めたいところだ。

「正直、(チームで)かみ合っていないところもまだあるけれど、勝てない状況でも学べるものはたくさんあるので、それを次の試合に生かすために、今、練習に取り組んでいます。(天皇杯の)準決勝をホームで戦えるのは自分たちにとってプラスでしかない。サポーターの皆さんの前で勝って、決勝に進みたいです」

 荒木遼太郎はチームの現状について、そのように話し、次戦の天皇杯準決勝甲府戦を見据える。頂点まで、あと2勝。鹿島での初タイトルを狙う荒木の言葉にも力がこもる。

「このチームに入ってから、自分はまだタイトルを取れていません。(今季の天皇杯は)タイトルが一番近くにある大会なので、まずはこの一戦に懸ける思いは強いです。タイトル獲得のためにこの1年間、準備してきたので、次の試合は必ず勝ちたいと思っています」

 勝利を求める深紅の背番号「10」が、栄光をつかみ取るために闘志を燃やす。


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