インターナショナルマッチウィークを終えて再開した明治安田生命J1リーグ。10月1日に第31節の8試合が行われた。首位の横浜F・マリノスが完勝を収めたのに対し、2位の川崎フロンターレが敗れて、勝ち点差は8に。次節で横浜FMの優勝が決まる可能性が出てきた。

上写真=横浜FMは名古屋を4-0のスコアで下して、2位との勝ち点差を8に伸ばした(写真◎J.LEAGUE)

福岡対神戸の直接対決は神戸が逃げきり

 首位の横浜F・マリノスは強かった。名古屋グランパスとのアウェーゲームでも、あっけなく4-0で大勝だ。2位の川崎フロンターレは北海道コンサドーレ札幌に3-4で逆転負け、3位のサンフレッチェ広島は浦和レッズに4-1で快勝し、これで横浜FMが勝ち点62、川崎Fと広島が54で並んだ。次節、10月8日に横浜FMがガンバ大阪に勝った上で、川崎Fが清水エスパルスに引き分け以下の場合に、横浜FMの3年ぶりのJ1優勝が決定することになった。

 横浜FMは水沼宏太が2ゴールだ。16分に左からの永戸勝也のセンタリングに、ゴール前で相手より一歩前に出て押し込んで先制。46分にはまたも左からの攻撃から、最後は喜田拓也のていねいなラストパスをペナルティーエリア左で受けて、落ち着いて流し込んだ。

90分に自陣深くからのロングパス1本で仲川輝人が左サイドを抜けだすと、ワンタッチで中央へ、レオ・セアラがGKをかわして無人のゴールに蹴り込んで勝利を決定づける3点目。最後は90+6分に藤田譲瑠チマが移籍後初ゴールを決めて、締めくくった。

 2位の川崎Fは激しい戦いの末に、逆転負けだった。家長昭博がPKで先制したのが30分だが、直後の33分にルーカス・フェルナンデスに押し込まれ同点に。41分には興梠慎三にPKで決められて逆転されながらも、後半に入って60分に知念慶、69分に小林悠と連続ゴールで逆転し返したのはさすがだった。ところが、ここで試合は終わらない。札幌に押し込まれる展開が続き、ついに83分にガブリエル・シャビエルに決められて同点とされると、1分後には橘田健人が一発退場。1人少なくなって、せめて勝ち点1を持ち帰りたかったが、90+12分にカウンターから小柏剛に鮮やかに決められて、万事休す。

 なお、興梠のゴールが自身通算162得点となり、歴代単独2位に躍り出た。

 3位の広島は浦和を圧倒した。22分に浦和が最終ラインでつないだところに詰めた森島司が蹴り込んで先制。62分にはCKの流れから最後は荒木隼人が追加点を決めると、71分と83分に満田誠が連続ゴール。76分に柴戸海に1点を返されたが、危なげなく勝って3ポイントを手にした。消化試合数は1試合多いものの、勝ち点で川崎Fに並んだ。

 下位に目を移すと、勝ち点31で並ぶ14位のアビスパ福岡と13位のヴィッセル神戸の直接対決が注目だった。21分、大迫勇也が前線で収めて左の汰木康也に預けると、中央へ、逆サイドから突っ込んできた小林祐希がヘッドで押し込んで、これが決勝ゴールとなってアウェーで貴重な勝ち点3を手に入れた。京都サンガF.C.もサガン鳥栖とのアウェーゲームで、17分にこぼれ球を落ち着いて蹴り込んだ豊川雄太のゴールを守りきって、1-0で勝利。神戸に続く13位に浮上している。

 なお、清水エスパルス対ジュビロ磐田の静岡ダービーは、台風15号の影響で22日に延期となっている。

画像: 川崎Fは札幌との激しい戦いで逆転負け。残り4試合で勝ち点8差と苦しい状況に追い込まれた(写真◎J.LEAGUE)

川崎Fは札幌との激しい戦いで逆転負け。残り4試合で勝ち点8差と苦しい状況に追い込まれた(写真◎J.LEAGUE)

画像: 神戸は小林祐希のゴールを守りきって、福岡との直接対決を制した(写真◎J.LEAGUE)

神戸は小林祐希のゴールを守りきって、福岡との直接対決を制した(写真◎J.LEAGUE)

J1第31節の結果

■10月1日
C大阪 1-1 湘南
得点:(C)ジェアン・パトリッキ(湘)オウンゴール

福岡 0-1 神戸
得点:(神)小林祐希

鹿島 0-1 FC東京
得点:(F)安部柊斗

広島 4-1 浦和
得点:(広)森島司、荒木隼人、満田誠2(浦)柴戸海

鳥栖 0-1 京都
得点:(京)豊川雄太

札幌 4-3 川崎F
得点:(札)ルーカス・フェルナンデス、興梠慎三、ガブリエル・シャビエル、小柏剛(川)家長昭博、知念慶、小林悠

名古屋 0-4 横浜FM
得点:(横)水沼宏太2、レオ・セアラ、藤田譲瑠チマ

G大阪 0-0 柏

※清水vs磐田は10月22日に延期


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