8月26日、27日に行われた明治安田生命J1リーグ第27節。注目の上位対決ではサンフレッチェ広島がセレッソ大阪に、川崎フロンターレが鹿島アントラーズに勝って勝ち点を伸ばした。先週に続いてAFCチャンピオンズリーグのノックアウトステージに出場した浦和レッズ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸の試合はなかった。

上写真=広島がアウェーでC大阪を3-0で下して首位に迫る(写真◎J.LEAGUE)

G大阪が新体制初勝利

 試合数にばらつきはあるが、サンフレッチェ広島がセレッソ大阪を下して、首位の横浜F・マリノスに勝ち点1差まで迫ってきた。

 2位の広島と6位のC大阪、順位はやや離れてはいるが、勝ち点差は3しかなく、C大阪が2試合消化が少ない。ともに8月は無敗と好調で、天皇杯もルヴァンカップも勝ち残っている。それだけに一進一退の展開になった。25分に広島が柏好文の左からのクロスにファーサイドから突っ込んできた茶島雄介がヘッドで合わせて先制。C大阪も反撃に出ていくが、なかなかゴールにつながらない。81分にはカウンターからこぼれ球を松本泰志が押し込めば、90+10分にはこの夏に加わったピエロス・ソティリウが移籍後初ゴール。終わってみれば広島が3-0と大差がついたが、内容は白熱した。

 4位川崎フロンターレと3位鹿島アントラーズの一戦は、ともに意地をぶつけ合う緊迫の展開になった。川崎Fが8分の家長昭博のPK、14分の脇坂泰斗の直接FKで効率良くリードを奪って、余裕の展開かと思われた。しかし、ここから鹿島がパワーをかけてくる。後半開始早々の52分には左からのクロスに仲間隼斗がヘッドでコースを変え、ゴール右に送り込んで1点差に迫った。ここから鹿島の攻撃がさらに勢いを増し、川崎Fは守備に時間を割かれた。それでも最後は珍しく5バックにする選択が効いて、逃げ切りに成功。順位を入れ替えた。

 うれしい「初」勝利を挙げたのが、ガンバ大阪だ。松田浩監督が緊急就任して最初の試合は敗れたが、2戦目の名古屋グランパス戦で2-0として、新体制初勝利を手にした。

 3連敗のあと、引き分けを一つ挟んでまた連敗していたが、この日は開始早々にスコアを動かしてみせる。3分、相手の攻撃をGK東口順昭が収めたところからスタートし、ファン・アラーノのラストパスにパトリックが蹴り込んで、幸先よく先制した。ここからは名古屋に押し込まれる時間が長くなるが、87分に東口のロングキックから鈴木武蔵が20メートルほどのロングシュートで移籍後初ゴール決めて、勝利をもぎ取った。

 初ゴールという点では、清水エスパルスの乾貴士も決めた。京都サンガF.C.戦でペナルティーエリア左から美しい軌道のシュートをゴール右に送り込んで、移籍後初得点を決勝点とした。

 柏レイソル対FC東京は3-6というゴールラッシュになったが、初ゴールが3つ。柏は昨季から加わっているドッジがようやく初得点を決めた。FC東京ではバングーナガンデ佳史扶と、この夏の補強で加わったルイス・フェリッピも、それぞれJリーグ初得点をマークしている。

画像: G大阪は新体制2試合目にしてうれしい勝利(写真◎J.LEAGUE)

G大阪は新体制2試合目にしてうれしい勝利(写真◎J.LEAGUE)

画像: FC東京は大量6得点。ルイス・フェリッピがカウンターから初ゴールを決めた(写真◎J.LEAGUE)

FC東京は大量6得点。ルイス・フェリッピがカウンターから初ゴールを決めた(写真◎J.LEAGUE)

J1第27節の結果

■8月26日
鳥栖 1-1 福岡
得点:(鳥)本田風智(福)ジョルディ・クルークス

■8月27日
清水 1-0 京都
得点:(清)乾貴士

名古屋 0-2 G大阪
得点:(G)パトリック、鈴木武蔵

柏 3-6 FC東京
得点:(柏)ドッジ、ドウグラス、大南拓磨(F)松木玖生、バングーナガンデ佳史扶、安部柊斗、アダイウトン2、ルイス・フェリッピ

川崎F 2-1 鹿島
得点:(川)家長昭博、脇坂泰斗(鹿)仲間隼斗

C大阪 0-3 広島
得点:(広)茶島雄介、松本泰志、ピエロス・ソティリウ

※横浜FM対磐田、神戸対湘南、浦和対札幌は10月12日に開催予定


This article is a sponsored article by
''.