JリーグYBCルヴァンカップは準々決勝第1戦が8月3日に行われた。ここからはAFCチャンピオンズリーグに出場した4チームが登場するが、サンフレッチェ広島が横浜F・マリノスに、アビスパ福岡がヴィッセル神戸にそれぞれ先勝。C大阪対川崎F、名古屋対浦和はともに1-1の引き分けに終わった。第2戦は10日に行われる。

上写真=広島は柏好文が先制し、計3ゴールを集めて横浜FMに先勝(写真◎J.LEAGUE)

第2戦は8月10日に開催

 多くのチームで新型コロナウイルス感染症の影響が見られる中、ルヴァンカップは8月3日に準々決勝第1戦を迎えた。

 E-1選手権で優勝した日本代表の中で中核を担った選手たちが激突したのが、サンフレッチェ広島と横浜F・マリノス。まずはホームの広島が早々に先制に成功する。14分に藤井智也が右サイドを突き進み、折り返しに走り込んだ柏好文がファーサイドからたたき込んだ。後半開始早々には横浜FMが反撃。46分にこちらも右から崩し、水沼宏太のセンタリングにエースのレオ・セアラが合わせて同点に追いついた。だが、ここから広島が連続得点。71分に左CKの流れから荒木隼人がヘッドで決めれば、90+8分には塩谷司のFKのこぼれ球を野津田岳人がダイレクトで蹴り込んでダメ押し。水沼、荒木、野津田とそれぞれのチームでE-1チャンピオンが躍動したゲームは、広島が快勝した。

 新型コロナウイルス感染症で陽性者が多数出ている川崎フロンターレは、この日はベンチメンバーは7人揃ったが、またもGKが3人入るという陣容。対するホームのセレッソ大阪でも、試合当日に小菊昭雄監督が陽性診断を受けて、急きょ高橋大輔コーチが代行で指揮を執ることに。ともに難しい状況で迎えたゲームは、33分にアウェーゴールで動く。宮城天が右から運んで中央へ、脇坂泰斗が得意の時計回りのターンから左足を振ってゴール右に送り込んで川崎Fが先制した。しかし、C大阪も最後に同点に成功。89分、山中亮輔の左からのクロスに、途中交代でピッチに入っていたアダム・タガートが右足で合わせて、ゴール左に流し込んだ。このまま1-1で終わり、川崎Fがアウェーゴールを持ってホームでのリターンマッチを迎える。

 リーグ戦を含めて3試合連続の対戦となる名古屋グランパスと浦和レッズのカード、その第1幕は1-1のドローとなった。先制したのは浦和で、36分にダヴィド・モーベルグが右から戻りながら得意の左足で送ったクロスに、FWに入って存在感を増している松尾佑介がDFの背後から抜け出して右足で合わせてみせた。これで公式戦3試合連発だ。しかし名古屋も黙っておらず、後半開始からマテウス・カストロと稲垣祥を投入して反撃。7月7日に移籍してきて初出場となった先発の重廣卓也のパスに、森下龍矢が押し込んだ59分の同点弾でドローに持ち込んだ。

 アビスパ福岡でも新型コロナウイルス感染症で陽性者が出て、ベンチに入ったのは4人のみ、そのうち2人がGKという陣容でヴィッセル神戸の本拠地に乗り込んだ。しかし、試合を優位に進めたのは、その福岡。0-0で迎えた前半の最終盤となる44分に、GK村上昌謙がロングフィード、フアンマ・デルガドが竸ったこぼれ球をジョン・マリが豪快に蹴り込んで、復帰後初ゴールで見事に先制した。福岡は58分にも、ドウグラス・グローリが蹴ったFKをフアンマがヘッドでつなぎ、ジョン・マリが落としてルキアンが決めるという、外国籍選手の連係で追加点を決めてみせた。2点差を追いつこうと、神戸はアンドレス・イニエスタと大迫勇也を60分に、酒井高徳を70分に投入して、90+9分に大迫がヘッドで1点を返したが、タイムアップ。福岡が2つのアウェーゴールを持ち帰ることになった。

 ベスト4進出をかけて争う第2戦は、1週間後の8月10日、ホームとアウェーを入れ替えて行われる。

画像: 川崎Fはアウェーゴールで先制したが、C大阪に捕まり逃げ切れず(写真◎J.LEAGUE)

川崎Fはアウェーゴールで先制したが、C大阪に捕まり逃げ切れず(写真◎J.LEAGUE)

画像: 浦和は名古屋から松尾佑介が先制ゴールを奪った。これで公式戦3試合連続得点(写真◎J.LEAGUE)

浦和は名古屋から松尾佑介が先制ゴールを奪った。これで公式戦3試合連続得点(写真◎J.LEAGUE)

ルヴァンカップ準々決勝第1戦の結果

■8月3日
C大阪 1-1 川崎F
得点:(C)アダム・タガート(川)脇坂泰斗

広島 3-1 横浜FM
得点:(広)柏好文、荒木隼人、野津田岳人(横)レオ・セアラ

神戸 1-2 福岡
得点:(神)大迫勇也(福)ジョン・マリ、ルキアン

名古屋 1-1 浦和
得点:(名)森下龍矢(浦)松尾佑介

■プライムステージ日程
準々決勝:第2戦=8月10日(水)
準決勝:第1戦=9月21日(水)/第2戦=9月25日(日)
決勝:10月22日(土)

■プライムステージ概要
●準々決勝、準決勝(ホーム・アンド・アウェー方式)
 90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分け。2試合の勝利数が多いチームが勝ち抜き。勝利数が同じ場合は、次の順によって決定する。
(1)2試合の得失点差
(2)アウェーゴール数
(3)第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦
   ※延長戦ではアウェーゴールルールは適用されない
(4)PK方式
  (各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)
●決勝
 90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は30分間(前後半各15分)の延長戦を行う。それでも勝敗が決しない場合はPK方式によって決定する。
(各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)


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