7月30日&31日、明治安田生命J1リーグ第23節が各地で開催された。首位の横浜F・マリノスはホームで2位鹿島アントラーズと対戦。2ー0で完勝し、勝ち点差を広げた。前節終了時点で3位の川崎フロンターレはコロナで欠場者が出る中、浦和レッズとのアウェーゲームに臨み、敗戦。順位を下げることとなった。代わって今節勝利を挙げた柏レイソル、セレッソ大阪がそれぞれ3位、4位に浮上した。

上写真=試合後、負傷中の宮市亮へ横浜FMのチームメイトとファン・サポーターが熱いエールを送った(写真◎J.LEAGUE)

コロナの影響受けた川崎Fは敗れて5位後退

 横浜FMにはスキがないーー。日本代表に7人を送り込み、E-1選手権の韓国戦から中2日で臨むこととなった。実際、先発したのは岩田智輝、西村拓真の2人のみだったが、戦力ダウンは見られず、鹿島に快勝。誰が出ても横浜FMらしい戦いをピッチで表現できる選手層の厚さを見せつけた。代表戦で負傷し、宮市亮が長期離脱となるのは残念であるものの、チームはこの日の勝利で一丸となってタイトル獲得に進む強い決意を示した。横浜FMと鹿島の勝ち点差はこの試合を経て「8」ポイントに開くことになった。

 前節終了時に3位の川崎Fはアウェーで浦和と対戦。横浜FMに食らいついていきたいところだったが、新型コロナウイルス感染症の陽性者が出たことで、ギリギリの状態で試合に臨んだ。いかに難しい状況だったのかは、史上初めてGK3人が控えメンバーに名を連ね、フィールドプレーヤーの交代枠は実質2人のみだったことが示していた。試合は開始早々に伊藤敦樹、松尾佑介の得点でリードを奪った浦和ペースで進み、川崎Fは終盤に家長昭博がPKで1点を返す精いっぱい。終了間際に岩尾憲がダメ押しゴールを決めた浦和は3-1で勝利を飾った。

 前節4位の柏は敵地で4戦負けなしだった神戸を撃破。代表帰りの細谷真大の得点で競り勝ち、3位に浮上した。同5位のセレッソ大阪はホームに福岡を迎えたが、開始5分にマテイ・ヨニッチ、終盤に上門知樹がゴールを挙げて2-0で快勝。川崎Fをかわして柏に続く4位に順位を上げている。

 下位グループでは、前節17位だった清水は80分時点で1-3とリードを奪われる苦しい試合展開となったが、残り10分で北川航也、チアゴ・サンタナがネット揺らし、3-3のドローに持ち込んだ。ただ、勝ち点1を積んだものの、静岡のライバル、磐田が金子翔太の得点で湘南を1-0と下したために順位は逆転。清水が最下位に転落し、磐田が16位に上昇した(17位は神戸)。

 とはいえ、清水もこの試合でポジティブな要素を見せた。今夏チームに復帰した北川にゴールが生まれ、同じくこの夏に加入した乾貴士が63分から途中出場。シーズン終盤戦の巻き返しは、新戦力の存在がカギになりそうだ。

第23節結果

画像: 敵地で神戸に勝利を収め、3位に浮上した柏レイソル(写真◎J.LEAGUE)

敵地で神戸に勝利を収め、3位に浮上した柏レイソル(写真◎J.LEAGUE)

▼7月30日

・札幌 2-2 名古屋
 得点:(札)深井一希、青木亮太
    (名)レオ・シルバ、マテウス・カストロ

・磐田 1-0 湘南
得点:(磐)金子翔太

・浦和 3-1 川崎F
 得点:(浦)伊藤敦樹、松尾佑介、岩尾憲
    (川)家長昭博

・横浜FM 2-0 鹿島
 得点:(横)エウベル、岩田智輝

・G大阪 1-1 京都
 得点:(G)食野亮太郎
    (京)大前元紀

・C大阪 2-0 福岡
 得点:(C)マテイ・ヨニッチ、上門知樹

・神戸 0-1 柏
 得点:(柏)細谷真大

・広島 1-2 FC東京
 得点:(広)森島 司
    (F)ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン

▼7月31日

・清水 3-3 鳥栖
 得点:(清)白崎凌兵、北川航也、チアゴ・サンタナ
    (鳥)岩崎悠人、長沼洋一、堀米勇輝


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