明治安田生命J1リーグは5月6日、7日、8日に9試合を行った。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場組が今節からJ1を戦ったが、明暗が分かれた。川崎フロンターレ、横浜F・マリノスが快勝した一方で、浦和レッズは引き分け、ヴィッセル神戸は敗戦。また前節首位の1初勝利となった。首位の鹿島アントラーズは敵地でサンフレッチェ広島に完敗している。

上写真=広島が3ゴールをスコアし、首位鹿島を撃破した(写真◎J.LEAGUE)

広島がJ1で400勝を達成

 ACLに参加した4チームのうち唯一、グループステージで敗退した川崎フロンターレだが、リスタートとなる試合で清水エスパルスに快勝した。90分を通して安定した戦いぶりで攻め抜き、見事なコンビネーションから脇坂泰斗が14分に先制すると、30分にはその脇坂のパスからマルシーニョがヘッドで押し込んで2点をリード。このまま清水の反撃を封じ込めて勝利を手にした。ここからはリーグ3連覇を含め、国内タイトルに集中していくことになる。

 横浜F・マリノスはACLでもこだわり続けたアタッキング・フットボールを、名古屋グランパスとの一戦で随所に発揮。24分、名古屋の中谷進之介にCKからヘッドで流し込まれて先制されるものの、ここから逆襲。35分に名古屋のクリアボールがゴール前にこぼれた一瞬のスキを突いてエウベルがヘッドで押し込んで、まず同点。このまま1-1で試合は進むが、攻め続けた横浜FMは86分に見事なコンビネーションから西村拓真がシュート、GKランゲラックが弾いたこぼれ球をアンデルソン・ロペスが蹴り込んで逆転勝利を手にした。

 横浜FMと同じくACLでネクストステージに進出した浦和は、柏レイソルとドロー。ボール支配率で上回り、シュート数でもまさりながらも決め切れず、最後までゴールは遠いまま。スコアレスで勝ち点1を手にするにとどまった。

 また、ACLでは勝ち点を積み、決勝トーナメント進出を果たしたことで国内での不振を払しょくしたい神戸は、敵地でガンバ大阪と対戦。スコアレスで試合が進む中、前半34分に菊池流帆が一発退場。パトリックの突破をブロックしたプレーがVARの結果、DOGSO(決定的な得点機会の阻止)とみなされた。以降、10人で戦うことになった神戸は、後半に2失点して敗れ、開幕からの未勝利が続くことになった。

 また、首位に立つ鹿島アントラーズは、敵地でサンフレッチェ広島に敗戦。38分に柏好文に決められて先制を許すと、後半にも満田誠と再び柏に連続ゴールを浴びて、0-3で完敗した。首位は守ったものの、1試合少ない川崎Fに勝ち点2差に迫る。なお、広島はこの勝利でJ1通算400勝を達成した。

J1第12節の結果

■5月6日
C大阪 2-1 磐田
得点:(C)毎熊晟矢2(磐)ファビアン・ゴンザレス

■5月7日
清水 0-2 川崎F
得点:(川)脇坂泰斗、マルシーニョ

広島 3-0 鹿島
得点:(広)柏好文2、満田誠

横浜FM 2-1 名古屋
得点:(横)エウベル、アンデルソン・ロペス2(名)中谷進之介

札幌 1-0 京都
得点:(札)高嶺朋樹

福岡 0-0 湘南

■5月8日

G大阪 2-0 神戸
得点:(G)クォン・ギョンウォン、ウェリントン・シウバ

FC東京 0-1 鳥栖
得点:(鳥)堀米勇輝

柏 0-0 浦和
得点:なし


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