浦和レッズが20日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ最終節、山東泰山戦に臨み、5-0で快勝した。5節を終え、すでに決勝トーナメント進出を決めていたが、これまで先発機会が なかった選手たちが躍動。チームとして『総合力』を示した。

上写真=知念のゴールを江坂らが祝福する(写真◎AFC)

■2022年4月30日 ACLグループF 第6節(ブリーラム・スタジアム)
山東泰山 0-5 浦和
得点者:(浦)安居海渡、知念哲矢2、松尾佑介2、

チームを成長させた16日間

 すでに決勝トーナメント進出を決めた浦和が、グループステージ最終節で快勝し、有終の美を飾った。

 ここまで途中出場の多かった選手を多く先発から起用したが、序盤からボール支配率で大きく上回り、ゲームを進めていった。すると13分に安居、34分に知念、アディショナルタイムに松尾がネットを揺らし、前半だけ3-0とリードを奪う。

 後半に入っても、勢いを持続。しっかりスペースにポジションを取り、ボールをつないで前進すると、フィニッシュゾーンでは距離とテンポを変えて分厚く守る相手守備陣にスキを作り出し、シュートを放っていった。さらに水戸から今季移籍してきたGK牲川、京都橘高から加入した木原が62分から登場。ともに初出場だったが、経験を積ませるとともに『チーム全員』で戦う指揮官の考えをピッチで示した。

 松尾が再びネットを揺らしたあと、一時、視界を遮られるほど雨が強くなったが、悪コンディションの中でも集中力を切らさず、知念もこの日2点目をマーク。そのまま押し切り、5-0で勝ち切った。

 16日間で6試合を戦うグループステージでは大邱に1分け1敗となり、敗退する可能性もなかったわけではないが、セーラーズ戦に2勝し、終わってみればきっちりネクストステージの扉を開いてみせた。6試合で20得点2失点という数字も評価すべきだろう。しかも多くの選手を起用し、ターンオーバーしながら戦い抜いてチームとしての総合力も示した。アジアの舞台で得た経験は、成長過程にあるチームを、また一つ進歩させたに違いない。

◆出場メンバー
・山東泰山メンバー:GKカオ・ジャン(46分:シェン・ムゼ)、DFムスタパ・タキシー(72分:チェン・ジェシュアン)、リン・グオユー、ヤン・ルイチー、MFガオ・ジンチュン(46分:チョウ・ジーアン)、ロン・ティンウェイ、ルー・ヨンタオ、チャン・インカイ、イ・シャンロン(59分:ワン・ユーシュオ)、リウ・グオバオ、FWベイヘラム・アブドゥワイリ(78分:デン・チュンゼ)

・浦和メンバー:GK西川周作(62分:牲川歩見)、DF宮本優太、知念哲矢、工藤孝太、明本考浩(70分:馬渡和彰)、MF岩尾憲、安居海渡、松崎快、江坂任(75分:伊藤敦樹)、大久保智明(62分:木原励)、FW松尾佑介(70分:関根貴大)


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