AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージH組で、横浜F・マリノスは4月25日にシドニーFCとの第4戦に臨んだ。早い時間に2点を奪い、後半には不可解な判定から角田涼太朗が退場処分となるが、それでもしっかりボールを回しながら追加点もあげ、3-0で勝利。今大会3勝目を収めた。

上写真=西村拓真が11分に右からのセンタリングを受けて2点目。試合を優位に進めた(写真◎AFC)

■2022年4月25日 ACLグループH第4節(トンニャット・スタジアム)
横浜FM 3-0 シドニーFC
得点者:(横)實藤友紀、西村拓真、アンデルソン・ロペス

画像: ■2022年4月25日 ACLグループH第4節(トンニャット・スタジアム) 横浜FM 3-0 シドニーFC 得点者:(横)實藤友紀、西村拓真、アンデルソン・ロペス

64分の退場劇もしのいで追加点

 やはり、早いタイミングでセットプレーから先制すると、展開が楽になる。横浜F・マリノスは6分に水沼宏太が左CKをニアへ。クリアされるが山根陸が拾って再び水沼に預けると、逆サイドまで飛ばした。實藤友紀がDFの前にうまく入り込んでダイビングヘッド、ゴール左に飛び込んだ。

 5分後に追加点が決まったことも大きい。右サイド深くでスローインをアンデルソン・ロペスに投げた松原健がリターンをもらうと、低いボールをマイナスへ。ゴールを背にして受けた西村拓真が、ボールとともに時計回りに反転してから左足でニアを抜くシュートを決めて、あっという間に2-0とした。

 暑さに加えてリードを2点も許したシドニーFCの体が重い。横浜FMはていねいに、しかし素早くボールを動かして、相手に奪いどころを絞らせずに走らせる。体力をどんどん奪っていって、余裕の試合運びを見せた。

 ACL初出場初先発となった山根陸も周囲がよく見えていて、ボランチのパートナーになった喜田拓也やセンターバックの2人と連係しながら、ボールを動かす起点になって十分に及第点の出来だった。

 雲行きが怪しくなってきたのが55分頃から。連続で裏のスペースに送り込まれてピンチを招き、シドニーFCに押し込まれていく。相手の拙攻でゴールこそ許さなかったが、さらに不利になったのが64分。角田涼太朗が相手と競り合ったときに不可解な判定で退場処分となり、10人で残り時間を戦うことになった。

 シドニーFCも攻撃陣に交代選手を加えてさらに前がかりにくるが、横浜FMがなんとか集中してストップ。すると87分にはセンターバックの岩田智輝が持ち上がり、右の仲川、内側の藤田譲瑠チマとつなぎ、縦に差したところに岩田が走り込んでいた。中央に送るとアンデルソン・ロペスが右足でがら空きのゴールに流し込む今大会初ゴールで突き放した。

 このまま3-0で完勝して、シドニーFCにはダブルを達成。後半は苦しみながらも、パスのリズムを維持したまま落ち着いて相手をかわし、きっちりと追加点も決めるレベルの違いを見せる、いわば「当然」の勝利だった。次のホアンアインザライ戦にも勝って、前回対戦で敗れた全北現代に最終節でリベンジして首位突破を果たす青写真ができてきた。

【Next Game】
4月28日(木)20時 横浜FM vs ホアンアインザライ DAZN独占配信


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