AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4節が24日に行われ、グループFの浦和レッズは大邱(韓国)と対戦。前節、0-1で敗れた相手とのリターンマッチだったが、今回も分厚い守りを崩し切れず。攻め込みながらも無得点に終わり、引き分けることになった。

上写真=先発したアレックス・シャルクも積極性を示したがゴールは遠かった(写真◎AFC)

■2022年4月24日 ACLグループF 第4節(ブリーラム・スタジアム)
浦和 0-0 大邱
得点者:なし

相手を押し込み、連続攻撃を実践も…

 前半、浦和はボールを握り、サイドからも中央からもゴールに迫っていった。だが、分厚い5-4-1のブロックを完全には崩し切れず、大邱ゴールをこじ開けられない時間が続いた。右サイドからモーベルグが果敢に仕掛け、何度かシュートチャンスを迎えたものの、ネットを揺らせない。前半の45分間は間違いなく浦和の時間と言えたが、決め切れないまま後半を迎えることになった。

 前半に比べ、相手が『前向き』に守り始めたことで、浦和も窮屈なビルドアップを強いられる場面が増えていった。それでもつないでプレスをかいくぐり、チャンスの創出を目指す。一方の大邱も集中力を切らさず、1点をめぐる攻防は熱を帯びていった。

 残り15分を切ってからは大邱もカウンターで前に出る回数を増やし、オープンな状況の中で互いに攻め合う展開になった。85分には右サイド深く進入した伊藤のクロスに合わせて明本がゴール前に走り込んだが、シュートは枠をとらえず。クロスが手前のDFを抜けてきたため、タイミングを逸してしまった。

 アディショナルタイムには相手を押し込み、左右のクロスから連続攻撃を仕掛けた。90+1分には江坂がボックス内で粘り、流れてきたボールを伊藤が狙うもシュートは枠を逸れた。

 終盤は浦和が攻め続けたものの、ゴールは遠く、結局スコアレスドローで試合終了。チャンスがなかったわけではない。試合全体を通してみても優勢だったと言える。それでも勝ち点3は得られず、浦和にとってはフラストレーションの残る結果になった。

 今大会の順位決定方法は、勝ち点で並んだ場合に得失点差ではなく、直接対決の成績が優先される。現在勝ち点7で並ぶ浦和と大邱だが、対戦成績は浦和の1分け1敗。仮にグループステージの残り2試合に勝利を収めたとしても、大邱も2連勝なら、浦和の首位通過はないということになる。リカルド・ロドリゲス監督も、江坂任も、前節の対戦後に雪辱を誓っていたが、ミッションは失敗。浦和にとっては悔しい勝ち点1の獲得になった。

◆試合出場選手
・浦和メンバー:GK鈴木彩艷、DF酒井宏樹(80分:馬渡和彰)、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、明本考浩、MF伊藤敦樹、柴戸海(74分:平野佑一)、ダヴィド・モーベルグ、江坂任、関根貴大(66分:松尾佑介)、FWアレックス・シャルク(66分:大畑歩夢)

・大邱メンバー:GKオ・スンフン、DFジョ・ジヌ(46分:ホン・チョンウン)、チョン・テウク、キム・ジンヒョク(46分:パク・ビョンヒョン)、MFファン・ジェウォン、イ・ジンヨン、ブルーノ・ラマ、鈴木圭太(46分:チャン・ソンウォン)、チョン・チイン(78分:イ・グノ)、アン・ヨンウ(73分:イ・ヨンレ)、FWゼカ


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