AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第2節が18日、行われた。グループFの浦和レッズは山東泰山(中国)と対戦。終始ボールを握り、優位にゲームを進めると、前半に2点、後半に3点を記録して5-0で完勝。2連勝を飾った。

上写真=後半から登場し、2ゴールを記録したアレックス・シャルク(写真◎AFC)

■2022年4月18日 ACLグループF第2節(ブリーラム・スタジアム)
浦和 5-0 山東泰山
得点者:(浦)明本考浩、アレクサンダー・ショルツ、アレックス・シャルク2、安居海渡

揺さぶって、切り込んで崩し切る

 前半は、浦和がハーフコートゲームを展開した。ボールを握って山東泰山を押し込み、ゴールに迫る。だが、5-4のブロックを組んで引いても守る相手をなかなか攻略できず、攻めあぐねる時間が続いた。

 リズムがなかなかつくれない中、均衡を破ったのは明本だった。きっかけは右サイドの関根の仕掛けだ。大久保とのワンツーでボックス内に進入すると、左足でシュート。DFに当たってこぼれたところに明本が鋭く反応し、先制した(26分)。相手の分厚いブロックもテンポを変えつつ、揺さぶり、切り込んで崩し切った。

 1点を先制した浦和はさらに圧力を強めると、31分には関根の右からのクロスを収めようとした明本がボックス内で倒されてPKを獲得。これをショルツが決めて2-0とリードを広げた。

 後半は、山東泰山もやや前に出てきたが、浦和も後半から登場した選手が躍動し、勢いを継続してみせる。主役になったのは4月5日にチームに合流したばかりの新戦力シャルクだった。53分、右CKの流れからこぼれ球を拾った大久保がラインの裏へボールを送り、ボックス右に走り込んだ岩波の折り返し左足を合わせてネットを揺らした。

 浦和加入後初ゴールを記録して、鋭い飛び出しとゴールへのきゅう覚を示したシャルクは、さらに自らが持つゴールのレパートリーを披露した。76分、中央よりやや右で得たFKの場面でキッカーを務め、右足を強振。スピードボールでゴール右上を射抜き、直接FKを決めた。

 アディショナルタイムには、ボックス外で宮本の横パスを受けた安居が抑えの効いたシュートを放ち、プロ初ゴールをスコア。圧勝劇を締めくくる。出番を得た選手たちが、自身の力をピッチ上で見事に表現し、チームを勝利を導いた。

 リカルド・ロドリゲス監督は前日会見で話していた通り、コンディション面を考えつつ開幕戦から9人先発を入れ替えて臨み、結果を出すことに成功した。若手主体の相手チームと実力差があったにせよ、今季ここまで出番が限られていた選手と新戦力がアジアの舞台で結果を出したことは、チームの今後に目を向ければ、大きなプラスであるのは間違いない。グループ最大のライバル、大邱との第3戦に向けても弾みのつく勝利になった。

◆試合出場メンバー
・浦和メンバー:GK鈴木彩艷、DF宮本優太、アレクサンダー・ショルツ(46分:岩波拓也)、知念哲矢、馬渡和彰(66分:キャスパー・ユンカー)、MF柴戸海、安居海渡、関根貴大(79分:松尾佑介)、小泉佳穂(46分:アレックス・シャルク)、大久保智明(57分:松崎快)、FW明本考浩

・山東泰山メンバー:GKカオ・ジャン、DFムスタパ・タキシー、リン・グオユー、チャン・インカイ、MFジン・ヌオ(78分:デン・チュンゼ)、イン・ジャシー(62分:リウ・ファンイー)、チェン・ジェシュアン、ガオ・ジンチュン(70分:ション・リンルイ)、イ・シャンロン、ルー・ヨンタオ、FWベイヘラム・アブドゥワイリ(78分:チョウ・ジーアン)


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