AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に臨む川崎フロンターレは、会場となるマレーシアのジョホールバルに入った。昨季のこの大会で頭角を現した橘田健人は、いわば凱旋の戦いになる。初戦の相手は、昨季のラウンド16で敗れた蔚山(韓国)。成長した姿でリベンジしてみせる。

上写真=橘田健人は長期に渡る日程でリラックスのためにNINTENDO SWITCHを持ち込んで「スマブラの練習をします」(写真◎スクリーンショット)

「きついときに助けるプレーは好き」

「ACL男」が帰ってくる! 橘田健人はルーキーイヤーの昨年、6月から7月に行われたACLのグループステージで頭角を現し、シーズン半ばからレギュラーへ。ACLでベスト8をかけた9月の蔚山戦では、延長戦の最後の最後まで走り続ける圧巻のプレーでうならせた。PK戦で敗れはしたが、その名を轟かせた。

「チームがきついときに助けるプレーは自分でも好きなので、意識しながらやっています。みんながきついときに、いろいろなところに顔を出していければと思っています」

 その圧倒的な走力で、チームをどれだけ助けてきたことか。さらなる成長をぶつけるつもりで、その一つが「戦わない」という意識に見て取れる。

「(ペース配分は)そんなに意識していなくて、最初からどんどんいこうと思いながらやっています。Jリーグよりフィジカルが強いので、そこで戦わないで、早く準備することやポジショニング、判断を早くすることが大事だと思います」

 昨年の経験がそう言わせる。フィジカルに強みがある相手とフィジカルで戦わない賢さ。「1年後」のいま、そんな意識を持ちながら、初戦でいきなり戦う蔚山へのリベンジに集中している。

「プレッシャーのスピードも早かったし、スピード感は圧倒的に強かった印象です。そういう相手に今年は圧倒して勝てるようにやっていきたい」

 今季もアンカーでプレーしつつ、直近のJリーグではジョアン・シミッチとともに中盤の底に並んだ。好調の柏レイソルを封じ込め、1-0の勝利をもぎ取った。

「アンカーのときは自分の脇や前に飛び出していって空いたスペースを突かれることが多かったんですけど、2枚いることによって思い切って前に出やすくなりました。ただ、より攻撃的になったら前線で枚数が少なくなるので、いかに自分が攻撃に参加できるかが課題だと思いました」

 そんな新たな挑戦ができるのも、Jリーグチャンピオンの堂々たる主力だから。その力を再びアジアで見せつけるときがやってきた。

「去年より試合に関わる時間が増えてきて、そういった中で去年と違うプレーができるかどうかが楽しみです。チームを勝たせられるようにしっかりプレーできたらいいと思っています」


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