明治安田生命J1リーグの第5節が19日、各地で行われ、埼玉スタジアムでは浦和レッズが4点を奪って、ジュビロ磐田に快勝した。浦和は3試合ぶりの白星で今季2勝目。一方、敗れた磐田は今季2敗目となった。

上写真=後半から登場し、チームの4点目を記録したモーベルグ(写真◎J.LEAGUE)

■2022年3月19日 J1リーグ第5節(埼玉スタ/観衆24,207人)
浦和 4-1 磐田
得点者:(浦)犬飼智也、キャスパー・ユンカー、アレクサンダー・ショルツ、ダヴィド・モーベルグ
    (磐)鈴木雄斗

・浦和メンバー:GK西川周作、DF酒井宏樹(53分:馬渡和彰)、アレクサンダー・ショルツ、犬飼智也、大畑歩夢(66分:大久保智明)、MF小泉佳穂、岩尾憲(77分:柴戸海)、伊藤敦樹、関根貴大(46分:ダヴィド・モーベルグ)、江坂任、FWキャスパー・ユンカー(46分:明本考浩)

・磐田メンバー:GK三浦龍輝、DF伊藤槙人、大井健太郎(46分:ファビアン・ゴンザレス)、森岡陸、MF鈴木雄斗、遠藤保仁(76分:袴田裕太郎)、 山本康裕、松本昌也、大森晃太郎(58分:黒川淳史)、大津祐樹(58分:上原力也)、FWジャーメイン良(58分:小川大貴)

ここから連勝していけるように

 5試合で5得点とゴール欠乏症に悩まされていたのがウソのようである。浦和は今季の1試合最多となる4ゴールを奪取。序盤から果敢にプレスをかけて敵陣に押し込むと、ボールを圧倒的に支配した。

 開始8分にCKから犬飼智也の移籍後初得点で先制し、そのわずか3分後にも積極的な前進守備からゴールにつなげた。江坂任が敵陣のペルナティーエリア付近で相手DFからボールを奪い、今季初先発のキャスパー・ユンカーへ。ケガとコンディション不良に苦しんでいた来日2年目のエースだったが、この日は元気ハツラツ。持ち場できっちり仕事をこなし、2022年の初ゴールをマーク。22分には巧みな裏への抜け出しで決定機をつくるなど、攻撃を活性化していた。2-1で迎えた37分にもヒールパスで好機を演出してPKを誘発し、アレクサンダー ショルツのJリーグ初得点となる3点目のきっかけをつくった。

 2点リードで折り返した後半もペースを握ったのは浦和。後半開始からピッチに入った新加入のダヴィド・モーベルグが、さっそく持ち場の右サイドで魅せる。3人の相手に囲まれながらも得意のカットインで局面を打開し、左足できれいにサイドネットへ。鮮やかな4点目を決めて、試合を決定づけた。3月9日にチームに合流し、コンビネーションもままならないなかだったものの、いきなりスウェーデン代表の実力をみせつけた。北欧トリオがそろいぶみのゴールで、勝利に華を添えた。

 攻守両面で圧倒したリカルド・ロドリゲス監督は、うっぷんを晴らすようなゴールショーにご満悦だった。

「やりたいことが表現できた試合です。この結果はチームに大きな自信を与えます。ここから連勝していけるように一つひとつ積み上げていきたいです」

 一方、今季ワーストの4失点を喫した磐田の伊藤彰監督は、厳しい表情を見せた。

「不甲斐ない試合をして申し訳ないです。自分たちのミスが多かった。ミスを犯してはいけないところでミスをしてしまいました。チームとしてはやってはいけないこと。プレッシャーのかけ方が中途半端になった。それがきょうのゲームのすべてです」

 ショックを隠せない様子だったが、仕切り直して、守備を修正していくことを誓っていた。

取材◎杉園昌之


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