京都サンガF.C.に5人目のGKが加わった。ニュージーランド代表のマイケル・ウッドで、1月4日に加入が発表されていたが、ようやくチームに合流してトレーニングに励んでいる。同じオセアニアであるオーストラリアのランゲラックとは旧知の仲で、その活躍を超える意欲を語った。

上写真=3月8日の練習から合流したウッド。「マイケル、とか、ウッド、と呼んでもらえれば」(写真提供◎京都サンガF.C.)

「カウンターアタックが多い印象」

「クロスへの対応やシュートストップがストロングポイントです。スローイングで味方にボールを配るところもそうで、1対1にも長けています。サイズを生かしてクロスを止めて特徴を見せたいと思います」

 京都サンガF.C.に遅れてやってきた「5人目のGK」マイケル・ウッドが、3月8日からチームに合流している。1月4日に加入が発表されていたものの、外国人の新規入国制限によって入国までに時間がかかり、ようやくその196センチの大柄な姿を表した。

 GKは若原智哉、上福元直人、太田岳志、松原修平がいて、ウッドが加わって、ポジション争いはさらに厳しくなった。勝ち抜く自信はある。数多く挙げたストロングポイントの中で、日本のファンにおなじみなのは、シュートストップではないだろうか。

 2021年7月31日、東京オリンピック準々決勝。日本はニュージーランドと対戦したが、そのニュージーランドのゴールを守っていたのがウッドだった。例えば82分、日本の右から堂安律が折り返したボールに上田綺世が至近距離で合わせたシュートをかき出すなど、日本を完封している。0-0のままPK戦4-2で日本が辛くも準決勝に進出しているが、自ら胸を張るように、シュートを止める技術は高く反応は鋭い。

「失点を防ぐことが仕事になります。シュートが突き刺さらなければ勝つチャンスは出てくるので、それができれば、ディフェンスのオーガナイズを整えていって勝利に貢献できればと思っています」

 日本のサッカーについては「オリンピックで対戦してみて、スピードがあって、テクニックのある選手が多いという印象を受けました」。16歳でイングランドのプレミアリーグに所属するサンダーランドのアカデミーに加わったという経歴もあって「アーセナルでプレーする選手(冨安健洋)もいますし、ほかにもプレミアリーグや(スコットランドの)セルティックの選手もいるので(古橋亨梧、井手口陽介、前田大然、旗手怜央)、レベルは高いと思います」と感じている。新たに挑戦することになったJリーグについても「カウンターアタックが多い印象を受けていて、いいレベルのリーグなのでもっと世界でリスペクトされてもいい」と認めている。

 そのJリーグの外国籍GKとしては名古屋グランパスのランゲラックの活躍がめざましく、2021年はJリーグベストイレブンにも選ばれている。彼はオーストラリア人なのでウッドの母国であるニュージーランドと近く、「前から知っている関係です」という。だからその活躍もよくわかっていて「日本で素晴らしいパフォーマンスを見せているし、サイズを生かして強みを発揮できていると思います。自分もそういう形で活躍したい」とお手本にするつもりだ。

 ランゲラックは身長193センチ。ウッドの方が3センチ高い。身長だけではなく、そのプレーぶりでも「ランゲラック超え」といきたい。


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