今季、流通経済大から入団した佐々木旭は23日の横浜F・マリノス戦でプロデビューを飾った。プレー時間が10分あまりと短かったが、出場意欲をいっそう、かき立てる時間になったと振り返る。今後に向けて意気込みを語った。

上写真=横浜FM戦の79分から登場した佐々木旭(写真◎J.LEAGUE)

主力選手よりアグレッシブにやらないと

 横浜FM戦の79分、佐々木は登里享平に代わってピッチに入り、プロデビューを飾った。知念慶の得点でチームは2-3とし、1点差に詰め寄っていたが、交代直前に失点。劣勢の中での初陣になった。

「自分が出る直前に4失点目をして2点差になりました。鬼木監督からは、攻撃にどんどん行けと言われたので、自分の特徴をしっかり出そうと思ってピッチに入りました」

 攻めに出るしかない状況で、役割ははっきりとしていた。かえって特徴は出しやすかったのかもしれないが、そのプレーに迷いは見られなかった。佐々木も「短い時間でしたけど、自分のプレーは出せました」と振り返る。自らが考えるその特徴とは「縦パスを狙ったり裏を狙ったりオーバーラップで前に行くところ」。回数は限られたが、確かにその片鱗は見せた。

 そもそもトップレベルで活躍する自信は膨らんでいた。J1を連覇している川崎Fの主力組と対峙する日々の練習で「スピード」や「激しさ」を体感しているからだ。

 アディショナルタイムも含めたその十数分間を経て、「もっと試合に出たい、勝ちたいという気持ちがすごく強くなりました。そのためには日々の練習でもっとアピールしなければいけない。レギュラーの選手よりももっとアグレッシブにやらなければ」と、出場への意欲はより強くなっていた。

 流通経済大4年だった昨年、佐々木は左サイドバックではなくCBでプレーした。堅守の中心として関東大学リーグ1部優勝に貢献。リーグのMVPにも輝く活躍を見せた。CBでプレーしたことで幅を広げ、川崎Fではキャンプから左サイドバックのほか、CBや右サイドバックとしてもプレーしているという。「どこでも必要とされるところで貢献したい」とチームのために戦う準備もできている。

「入団したときは開幕戦から、もうスーパーカップから出るイメージでやっていました。Jリーグの開幕戦で大学の同期が多く試合に出場していたので、すごく悔しかった。そういうところで言うと、自分の中ではちょっと遅いという感覚があります」

 リーグ戦2試合目でデビューを飾ったものの、タイミングとしては「遅い」くらい。佐々木が目指す場所はもっと高いところにある。


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